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KEN(@nomilenolife)です。
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2022年4月、疲労やストレスが重なると発症し、習慣化・慢性化することもある「扁桃腺炎」に長年苦しんでいた私の友人が、「扁桃腺摘出手術」を受けました。
本記事では、手術を決断するまでの経緯や、術後の痛みのピークなどについて友人にインタビューし、「扁桃腺摘出手術」の実体験をご紹介します。
病院によって、術後の対応は異なる可能性はあります。
手術を決断するまでの経緯
はじめに、友人が手術を決断するまでの経緯をご紹介します。
友人の体質や扁桃腺炎のり患歴は、以下の通りです。
小さい頃から、風邪をひくと喉にきやすい体質だった。
大学以降、扁桃腺炎による高熱や喉の痛みに悩むことが増えた。
扁桃腺炎によりCRPが20を超え、緊急入院したこともある。
累計14回ほど扁桃腺炎になり、死の淵を耐え忍んできた。
友人は、多いときで2ヶ月に1回(年4~5回)のペースで扁桃腺炎になっていました。
そのため、経験則で処方される薬や対処法も熟知しており、「喉に違和感があれば、すぐに耳鼻咽喉科を受診すること」を徹底していました。
その結果、ここ数年は39℃を超える扁桃腺炎は落ち着いていたものの、2021年以降再び扁桃腺炎を発症してしまいました。
手術をすべきか悩んでいたら、友人の知り合いが2021年の11月に「扁桃腺摘出手術」を受けました。
この知り合いは、2021年になってから急に扁桃腺炎を繰り返すようになりました。
6月と9月に3回扁桃腺炎を発症したため、11月に手術を受けて2週間ほど入院したそうです。
術後の痛みがきつく、なかなか食事をできなかったため、体重は5キロ減少したそうです。
知り合いから上記の実体験を聞き、手術を検討していた矢先の2022年1月、友人は1年ぶりに扁桃腺炎を患いました。
39~40℃の高熱や悪寒戦慄で、一定期間何もできなくなること
2021年に結婚し、これ以上扁桃腺炎に苦しみたくないと思ったこと
過去に何度も扁桃腺が腫れて、そろそろ抗生剤が効かないと感じたこと
上記の理由からすぐに手術を決断し、2022年4月に入院して手術となりました。
なお、手術のタイミングで扁桃腺炎になってしまうと、手術が延期となります。
友人は手術の1か月前(2022年3月)にも扁桃腺炎を発症したため、手術の2週間前から、腫れないようにとてもナーバスな精神状態だったと話していました。
入院&扁桃腺摘出手術の体験記
入院1日目
いよいよ、入院です。
入院初日は、コロナウイルスの検査と、医師や看護師から翌日の手術に関する説明を受けました。
特段体調が悪いわけでもないので、この日は普段通りのメニューの食事が出ます。

扁桃腺は傷口を縫合することができないため、術後は自然治癒を待つことになります。
そのため、一般的には術後の療養期間を含めて、約1~2週間の入院となります。
夜22時以降は、手術に備えて食事が禁止となりました。
入院2日目(手術当日)
手術当日になります。
手術は午後開始だったため、午前中は何も食べずに待機します。
手術の2時間前から水分補給も禁止となり、点滴を打って時間になるのを待ちます。
いざ時間になり、看護師付き添いのもと、歩いて手術室へ向かいました。
手術室に到着すると、手際よく準備が進んでいきます。
いざ全身麻酔が入り始めると、ほんの数秒で意識がなくなったと話していました。
目が覚めると、術後一定時間安静に待機する必要があるため、酸素マスクをつけて違う部屋に連れて行かれます。
待機中、血の混じった痰をティッシュに吐き続ける必要があるため、その間がかなり苦しかったと話していました。
落ち着いて部屋に戻ると、切除した扁桃腺を見せてもらったそうです。
手術直後は麻酔の影響もあり、扁桃炎と比べてそこまで痛みはひどくなかったそうです。
術後の痛みの程度やピークのタイミングは、人によって異なります。
なお、過去に扁桃腺炎を繰り返した人ほど、扁桃組織の癒着が強まり、術後の痛みがきつくなる傾向があるみたいです。
朝から何も食べておらずお腹がすいていたことと、術後用に柔らかく調理されていることの2点から、夕食は完食しました。

しかし、夜中になると術後の痛みが本気を出してきて、眠ろうとしても30分ごとに痛みで目が覚めてしまいました。
入院3日目(術後1日目)
手術の翌日になると、手術中の影響で口角が切れていたり、のどちんこが浮腫んでしまいました。
そのため、非常に息苦しく、呼吸がしにくい状態が続きました。
声の質は変わらないものの、ほとんど声を発することができない状態だったとも話していました。
それでも、きちんと栄養を摂らないと治りも遅くなると考え、3食とも完食しました。
入院4日目(術後2日目)
前日つらかった「のどちんこの浮腫み」は少し緩和されたものの、今度は「のどが激痛」な状態となってしまいました。
そのため、唾を飲み込むたびに激痛が走り、水分補給量が落ちてしまいました。
それでも、術後の経過としては順調で、点滴の針が撤去されました。
朝の回診で、しばらく痛い期間が続くと言われたそうですが、少しずつ回復に向かっていますね。
術後2日目も、しっかり療養して前進するために、朝食と昼食は完食しました。
しかし、あまりにものどが痛すぎて、夕食は8割程度が限界だったそうです。
また、就寝時にかさぶたがはがれてしまい、軽い出血がありました。
軽い出血は、氷を口に含んで止血できました。
一方、ひどい出血だと再び全身麻酔で緊急手術となります。
回復するまで気が抜けない状態が続くため、「扁桃腺は腫れても地獄だけど、術後も負けないレベルの地獄」とコメントしていました。
入院5日目(術後3日目)
入院5日目(術後3日目)となりました。
まだ、のどちんこの浮腫みで息苦しく、まともに声を出すことはできませんでした。
さらに、手術中は器具で口を開けているため、その影響で顎関節や口内が荒れており、痛みでまともに嚙めなかったそうです。
その結果、ここまで頑張って完食していた朝食は、この日は3割程度しか食べられませんでした。
そこで、奥さんにゼリーやプリンのような、柔らかくて食べやすいものを持ってきてもらい、対処したそうです。
それでも、お粥をより柔らかくしてもらい、昼食と夕食は気力で完食しました。
入院6日目(術後4日目)
入院6日目(術後4日目)になると、少しずつ夜中も眠れるようになってきました。
のどちんこの浮腫みやのどの痛みも落ち着いてきて、声量も徐々に戻ってきたそうです。
ただ、手術中に器具の影響でできた口内の痛みが続いており、朝食は8割程度が限界でした。
それでも、栄養を摂って早く回復するために、昼食と夕食は完食しました。
入院7日目(術後5日目)
長いようであっという間に1週間が経ちました。
入院7日目(術後5日目)でも術後の痛みはありますが、日ごとに緩和されていく感じがあったそうです。
なお、固形物をよく噛んで食べることはまだ難しく、朝食はおかずをほんの少し残してしまいました。
昼食と夕食は完食し、夕方ごろに味覚検査を受けました。
手術中に器具を用いる影響で、味覚に異常がないかどうかを術前と術後に検査します。
コロナウイルスに関する味覚検査ではありません。
入院8日目(術後6日目)
当初、7泊8日の入院予定でしたが、夜中にかさぶたが剥がれてしまい、軽度な出血が2回あったそうです。
退院予定日に合わせて奥さんが休暇を取得していたものの、残念ながら万が一に備えて、1日延期となりました。
術後6日目でも、術後の痛みや声の出しにくさなどはあるものの、ピーク時と比べるとだいぶ緩和されてきたそうで、3食とも完食しました。
全22回の病院食のうち、完食できなかったのは4回だけでした。
しっかり食べていたため、体重は1キロ程度しか減りませんでした。
入院9日目(術後7日目)
入院最終日の夜中は出血もなく、翌日無事に退院となりました。
術後7日目でも、まだ傷口はかさぶたに覆われている状態です。
そのため、術後の痛みや声が、完全に落ち着いて元通りになるまでには、もうしばらくかかるとのことでした。
コロナウイルスの流行もあり、退院後も1週間は不要不急の外出を控え、自宅で安静にする必要があります。
また、万が一かさぶたが剥がれて出血がひどいときは、再度入院して経過観察となります。
なお、術後もしばらくはのどに優しいものを食べられるように、奥さんが「介護食」を頼んでおいてくれたそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、扁桃腺炎に長年悩まされていた友人が、2022年4月に受けた「扁桃腺摘出手術」について、実体験をもとにご紹介しました。
その結果、以下のことがわかりました。
術後の痛みは、扁桃腺炎がピークのときと同じくらい
扁桃腺炎を患うのも地獄だが、術後の痛みも地獄
かさぶたが剝がれやすい時期の出血には要注意
術後1週間経っても、痛みや発声の違和感はまだある
傷口が完全に治癒するまでには、約1ヶ月はかかる
手術により、覚悟を決めて耐え忍ぶ力が培われる
術後苦しい状況下で、生きることについて向き合える
「扁桃腺摘出手術」は、生死を左右するような手術ではないものの、術後の苦しみはそれなりのものがあります。
この「術後の痛み」が怖くて、なかなか決断できないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、覚悟を決めて切除した暁には、生活が改善されることが期待されます。
完全に傷口が治癒した後の状況について、ある程度時間が経った頃に、また話を伺いたいと思います。