こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
「東京-大阪間」の新幹線と飛行機のシェアは、9割近くを新幹線が占めています。
そんな「東京-大阪間」を飛行機で移動するメリットを4つご紹介します。
飛行時間が短い
1つ目のメリットは、飛行時間が短いということです。
東京-大阪間を飛行機で移動する場合、1時間10分ほどで着くことができます。

この時間には、滑走路の移動や離発着の待機時間も含まれるため、空の上にいる時間は実質1時間もありません。
一方、新幹線であればおよそ2時間半かかります。

飛行機移動に慣れてしまうと、それだけの時間を車内で過ごすのは正直長く退屈に感じてしまいます。
と思う方もいるかもしれませんが、たしかにその通りです。
主要駅から空港へのアクセスを、下記にまとめます。
【羽田空港】
東京駅:電車やモノレールで30分ほど
品川駅:電車で20分ほど
【成田空港】
東京駅:特急電車やリムジンバスで1時間ほど
【伊丹空港】
大阪駅:電車とモノレールで30分、リムジンバスで45分ほど
【関西空港】
大阪駅:電車やバスで1時間ほど
【神戸空港】
大阪駅:電車やポートライナーで50分~1時間ほど
三ノ宮駅:ポートライナーで20分ほど
このように、どうしても空港は街の中心部からは少し離れたところにあり、アクセスに時間がかかってしまう傾向があります。
一方、新幹線であれば「街の顔」である駅から直接乗降することができるため、すぐに目的地へと移動することができます。
また、飛行機の場合、過去のハイジャック事件などの歴史から、航空法で定められた不審物や危険物を機内に持ち込まないための保安検査があります。
お盆や年末年始などの混んでいる時期だと、この保安検査に10~20分ほど並ぶ必要があります。
保安検査場は、出発時刻の20分前に締め切られてしまうため、逆算すると1時間前くらいには空港に着いておきたいところです。
これらを踏まえて、東京駅をスタートとして大阪まで飛行機で移動した場合の所要時間を計算してみます。
9:30 東京駅出発
10:00 羽田空港到着
10:30 保安検査通過
11:00 搭乗&羽田空港出発
12:15 伊丹空港到着
13:00 大阪駅到着
一方、新幹線で同じ時間に出発したらどうでしょうか。
9:30 東京駅出発
12:03 新大阪駅到着
12:14 新大阪駅出発
12:18 大阪駅到着
マイルが貯まる
2つ目のメリットは、マイルが貯まるということです。
例えば、普通のANAマイレージクラブ会員が「バリュー運賃」などの割引運賃で乗った場合、片道で210マイル貯まります。
「FLEX運賃」や「ビジネスきっぷ」などの正規運賃で乗った場合は、片道で280マイル貯まります。
年末年始やお盆、GWなど年に数回は往復すると仮定すると、年間で1,500マイルほどが貯まる計算です。
マイルが一定数貯まると、マイルを使って飛行機に乗ることができます。
どのくらいのマイルが必要かというと、シーズンによって変動しますが、東京~大阪間は閑散期なら片道5,000マイルで飛行機に乗ることができます。
普段それほど飛行機に乗らないという方でも、クレジットカードの支払いや楽天ポイントなど、日常生活で貯まるポイントをマイルに交換することで効率よく貯めることができます。
これらをうまく活用すれば、年間で数千~数万マイルは貯まります。
各種サービスが充実している
3つ目のメリットは、各種サービスが充実しているということです。
まず、飛行機で移動すると、CAさんによるキャンディやドリンクサービスがあります。
また、各座席には機内音楽をはじめとしたエンターテインメントサービスが利用できるようになっており、新幹線の座席よりも飽きないような工夫がなされています。。


さらに、出張などで移動の多い方は、一定の基準をクリアすると上級会員の資格を得て、ラウンジサービスを使うことができます。
ラウンジでは、飲み物やおつまみをつまんだり、新聞や雑誌を読んだりして、搭乗までの時間をゆっくりと過ごすことができます。

新幹線の方でも、最近東京駅にも「ビューゴールドラウンジ」と呼ばれるラウンジサービスが開業しました。
対象者は以下の方々です。
・グランクラスをご利用の方
・対象のクレジットカードをお持ちで、当日東京駅発の新幹線グリーン車・特急列車グリーン車をご利用になる方、または「ラウンジご利用券」をお持ちの方
しかし、上記の方以外が飲食をする場合、乗車前にコンビニや売店で購入するか、車内販売を使わないといけません。
また、空港によってはラウンジ直結の保安検査場も設置されており、一般レーンと区別されていることから、混雑した列に並ぶ必要もありません。
このような、待ち時間の短縮やくつろぐことができる優待サービスが、上級会員を中心に飛行機が移動手段に選ばれる理由になっています。
そのせいか、東京-大阪間の上級会員はほかの路線と比べても特に多く、乗客の半分以上が上級会員ということも珍しくありません。
そのため、JRがどれだけ頑張っても各航空会社が東京-大阪便を撤退させることはなく、新幹線のシェアを10割にすることはできていないのです。
なお、以下の雑誌では新幹線と飛行機のシェア争いに関する特集が掲載されていました。
値段が割安である
4つ目のメリットは、新幹線との競合が激しい区間のため、値段が割安であるということです。
速達列車の「のぞみ号」で東京-新大阪を乗った場合、自由席なら13,870円、普通車指定席なら14,720円します。
一方、飛行機であれば75~21日前まで買った運賃の場合、安ければ9,000円~1,0000円台で購入することができるため、新幹線よりも安く移動することができます。
また、3~1日前まで買った場合の運賃であっても、13,000~15,000円台の運賃が設定されており、新幹線とそれほど変わらないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、利用者のほとんどが新幹線を利用する「東京-大阪間」を飛行機で移動するメリットを4つご紹介していきたいと思います。
東京-大阪間というのは、日本史でも東海道五十三次などを学習するように、古くから日本の2大都市を結ぶ重要な区間ですよね。
今でも東海道新幹線の輸送量は限界に達しつつありますが、将来リニア新幹線や北陸新幹線が全線開業したら、今とは違う未来が訪れるかもしれません。
それでも、減便や機材の小型化などがあっても良いので、飛行機には撤退することなく飛び続けてほしいなと個人的には思います。
ただ、このような明るい話題の背景には、過去の歴史の中で事故に遭い、今なお悲しい思いをされている人々がいることを忘れてはいけません。
・焼身自殺
・殺傷事件
このような事件や事故を100パーセント防ぐことは難しいと思いますが、少しでも減ること願っています。