旅行・出張

【貴方はどっち派?】比較!新幹線vs飛行機【4時間の壁】

新幹線と飛行機の争い

こんにちは!

KEN(@nomilenolife)です。

本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。

本記事の内容

出張や旅行で利用の多い「新幹線」と「飛行機」は、半世紀にも及ぶ壮絶な争いを繰り広げてきました。

週刊ダイヤモンド 2018/10/6号」に掲載されていた情報をもとに、その争いを時系列でご紹介します。

設立~民営化

まず、「新幹線と飛行機」それぞれについて、設立から民営化までの歴史をざっくり振り返っていきたいと思います。

なんとなく、飛行機の方が新幹線よりも新しいイメージがあるな。
KEN
KEN
意外かもしれませんが、実は飛行機の歴史は新幹線よりも古いのです。

新幹線

新幹線は、日本国有鉄道(以下 国鉄)が1964年の東京オリンピックに合わせて建設した後、東京を起点として各方面へと高速鉄道網を張り巡らせていきました。

1964年:東海道新幹線(東京~新大阪)が開業

1972年~1975年:山陽新幹線(新大阪~博多)が開業

1982年:東北新幹線(大宮~盛岡)、上越新幹線(大宮~新潟)がそれぞれ開業

開業当初の東京-大阪間の所要時間と運賃は、以下の通りでした。

所要時間:4時間(開業当初)
運賃:当時の飛行機の約3分の1程度

しかし、国鉄内の労働組合により相次ぐストライキや財政状況の圧迫により、1987年に国鉄は破綻し、分割民営化を経て現在のJRが発足しました。

飛行機

飛行機の歴史は、新幹線よりも古いのが特徴です。

1951年:日本航空(以下 JAL)、全日本空輸(以下 ANA)が設立

1970年:大阪万博に合わせて、ボーイング747(愛称:ジャンボ)が就航

1978年:成田空港が開港

1980年:オイルショックによる値上げ

1982年:JAL羽田沖墜落事故

1985年:JAL御巣鷹山ジャンボ機墜落事故

現在も日本経済の中心圏であり、輸送においてドル箱路線である「東京一大阪間」については、新幹線が登場した後の飛行機は、運賃面では劣っていました。

しかし、新幹線の4時間に比べ、飛行機の当時の所要時間は50であり、大変魅力的な速さを誇っていました。

KEN
KEN
飛行機の所要時間が今よりも短いのは、離発着時の滑走路の混雑とかが少なかったからでしょうね。

また、ジャンボの就航や国際空港の開港など、航空業界は盛り上がりを見せていましたが、オイルショック以降は値上げや事故が相次ぎ苦しい時期を過ごすことになります。

そして、JRが発足した1987年、JALも同じく完全民営化することになりました。

競争の激化

その後、1990年代に入ると、両者の競争は激化していきます。

新幹線

1992年:300系「のぞみ」が導入され、東京~新大阪は開業当初4時間だった所要時間は2時間半に短縮

2003年:東海道新幹線の品川駅が開業し、利便性がさらに向上

一気に所要時間が短縮されたんだね!

飛行機

1993年:JALがマイレージプログラムを導入し、新幹線との対抗手段として各種サービスを拡充

1999年:ANAが航空会社連合「スターアライアンス」に加盟

こうして、航空業界はグローバル化を加速させ、運賃体系も柔軟なものにしていきました。

広告による大喧嘩

2000年代に入ると、両者の競争は最高潮に達します。

飛行機

2004年:JALが広告「のぞみへ。先に行ってるね♡」という広告を掲示し、新幹線に宣戦布告

のぞみへ先に行ってるね

新幹線

2007年:JR東海が「東海道新幹線のCO2排出量は、航空機の約10分の1」という広告でJALを逆襲

JR東海の広告
もう、会社や社会全体を巻き込んだケンカみたいだね(苦笑)
KEN
KEN
ちょっと大人げない気もするけど、それだけ競争が激しい区間なんでしょうね…。

このJALとJR東海の広告による大喧嘩は、歴史的にも有名な事象となっています。

サービスの拡充

前章の大喧嘩以降、両者はサービスを拡充させていきます。

新幹線

新幹線は、グランクラスという特別なクラスを設けたりWi-Fiやコンセントの設置などで利用者の利便性の向上を図ったりしています。

2011年:JR東日本が東北新幹線の主力車両であるE5系新幹線の「はやぶさ」内にグランクラスを導入

飛行機

一方飛行機派、上級クラスはもちろん、飛行機は頻繫な利用客に向けて空港ラウンジサービスを拡充させたり、LCCの就航により新たな顧客の取り囲みを図ったりしています。

2007年:JALは航空会社連合「ワンワールド」に加盟し、国内線にファーストクラスを導入

次なる競争の舞台は「福岡」!?

ここまで、東京―大阪間を中心とした新幹線と飛行機の競合に関する歴史をご紹介してきました。

ここからは、新幹線と飛行機の未来について考察していきたいと思います。

次なるJRと航空会社の新たな競争の舞台には、福岡が注目されています。

なんで福岡なの!?

現在、東京から福岡へ移動する際の手段としては、飛行機が9割程度の圧倒的なシェアを誇っています。

しかし、リニア新幹線が2027年に東京-名古屋間で開業することで、その構図が変わるかもしれないのです。

その理由は、リニア新幹線が開業すると、東京-福岡が約4時間で移動できるようになります。

これは、飛行機と新幹線のシェアの分かれ目である4時間の壁に該当するようになります。

KEN
KEN
その結果、飛行機の優位性が保てなくなる恐れがあるのです。

このようなリスクを考慮し、リニア新幹線に対する対抗策を航空会社もすでに検討しています。

・JALは、2019年9月に最新鋭の機体「エアバスA350」を導入

・全席コンセントやUSBポートを完備

・現在の主力「ボーイング777」に比べ、エコノミークラスの座席総数は減少

・「クラスJ」や「ファーストクラス」など上位座席を増加

ビジネスマンが多い路線だから、快適な移動サービスの需要ありそうだね!

このように、輸送人員の多い路線であるにも関わらず、座席総数を減らしてランクの高い座席を増やしているのは、明らかにリニア新幹線の開業による所要時間の短縮を意識してのことでしょう。

現在4時間の壁に該当する東京-広島・岡山あたりの路線でも、新幹線との競合で優位性を獲得するために、最終便を遅くしたりボーイング787を真っ先に就航させた歴史もあります。

また、福岡空港は現在、東南アジア向けの発着枠に充当するための滑走路の増築工事を行っています。

発着枠が増えれば、福岡へ訪れる外国人の数はより増えていくことから、ますます両者のシェア争いは盛り上がることでしょう!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、新幹線と飛行機の間の半世紀にも及ぶ壮絶な争いを時系列でご紹介してきました。

その結果、昔は所要時間・運賃での客の奪い合いといった構図が、今はそれぞれサービス品質・座席の快適さを強化し、差別化を狙う方向へと転換していることがわかりました。

このような両者の競争は、これからも続いていくことが考えられます。

しかし、最近の社会事情を見てみると、いろいろな問題が相次いでいます。

新幹線:2015年に車内での焼身自殺、2018年には殺傷事件やリニア談合事件など

飛行機:パイロットや客室乗務員のアルコール検出問題など

一方、飛行機では乗務員のアルコール検出問題などが相次いで起きています。

今後、東京オリンピックや大阪万博といった、国際的な注目の多いイベントを控える中で、テロ対策や安全面の強化は両者ともに必須の課題となるでしょう。

また、2019年10月には台風19号により北陸新幹線が水没し、2週間近く運転ができないという事態が発生しました。

その際は、一時は路線撤退すらも危ぶまれた東京―富山・小松の空の便の機材が大型化されたり、臨時便が設定されました。

KEN
KEN
飛行機と新幹線というのは切っても切れない関係にあるように感じます。

これからも、陸と空の覇者たちが令和の時代にどんな風を吹かせていくのか、楽しみにしたいところですね!