受験・+More

【本当にスマホだけ?】日本人の読解力低下について考える

スマホで読解力低下

こんにちは!

KEN(@nomilenolife)です。

本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。

2019年12月、経済協力開発機構(OECD)が3年ごとに行っている、15歳を対象とした「学習到達度調査(PISA)」の2018年度の結果が発表されました。

その結果、日本は「数学的リテラシー」と「科学的リテラシー」の分野ではそれなりに高い水準にランクインしましたが、「読解力」は順位・平均点ともに大幅に低下しました。

日本人の読解力

これに対し、文部科学省は以下のように危機感を示しました。

判断の根拠や理由を明確にしながら、自分の考えを述べることなどについて課題がみられる。

そこで、本記事ではなぜ日本の読解力が低下しているのか、その背景を世間一般とは違った視点も含め、多角的に考察していきたいと思います!

読解力の定義

そもそも、読解力ってどういう力なの?

まずはじめに、読解力の定義について見ていきましょう。

OECDが実施している、15歳児の学習到達度調査では、読解力を以下のように定義しています。

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力

なかなかややこしいですが、理解力や洞察力、思考力とも言い換えられるでしょう。

それでは、次の章からこの力が低下傾向にある原因を考えていきたいと思います。

考察①:スマートフォンやインターネットの発展

読解力が低下している原因の1つ目は、スマートフォンやインターネットの発展です。

冒頭でご紹介したニュースを見て、誰もが思いつく原因はこれではないでしょうか?

スマートフォンやインターネットが発展した結果、なにかわからないことがあってもGoogleやヤフーなどの検索エンジンで調べれば、すぐに知りたい情報にたどり着くことができるようになりました。

さらに、YouTubeなど動画配信サイトも発展しており、活字以外の視覚的な情報も増えていますよね。

視覚的な情報は受動的に入ってくるため、当然思考力を低下させる原因の一つにはなるでしょう。

さらに、辞典や書籍などで多くの情報に触れながら必要な情報にたどり着くプロセスや、他者と議論しながら解決策を模索するようなことも減ります。

このことから、スマートフォンやインターネットの発展というものは、少なからず読解力の低下に影響しているかと思います。

しかし、スマートフォンやインターネットの発展は、読解力上位にランクインしているシンガポールやカナダ・韓国なども条件は一緒です。

それではなぜ、このような差が諸外国と開いているのでしょうか?

次の章で、日本特有の問題について見ていきましょう。

考察②:集団主義&同調圧力の義務教育

読解力が低下している原因の2つ目は、集団主義&同調圧力です。

これらは、誰もが義務教育で半強制的に培われたものかと思います。

集団主義と同調圧力は、裏を返すと協調性があるともいえると思うけど、何がいけないの?

たしかに、ビジネス面においては、チームの協調性は仕事を円滑に進めるために必要なことかと思います。

しかし、大学生でもサラリーマンでも、とにかく日本の社会ではあちこちで「群れる集団」を見かけませんか?

たしかに多いかも…。

人間というのは、集団になると周囲に流されやすい性質を持っており、態度や声が大きくなったりします。

これは、集団の中にいるほうが「みんなと一緒」「仲間はずれにならない」といった安心感・承認欲求を満たすからです。

むしろ、純粋に孤独が好きで一人行動をしていると「友達がいない」「ぼっち飯」などと否定的な見解を示されますよね。

その結果、周囲と異なる意見や考えを抱いたとしても、それらを発信すると「あいつだけ意見が合わないから、次からは誘わないでおこう」と仲間外れにされるリスクが伴います。

こうした事態を恐れる人は、自然と自分の感情や意見を押し殺すようになります。

そして、実体の存在しない「空気」というものを必要以上に読もうとして、無意識のうちに社会全体から異なる意見が排除されていきます。

当然ながら、このような状況で思考力や洞察力が培われることはありません。

本来ならば、このような事態を教師が改善できれば良いのですが、2019年には神戸の学校で教師間によるいじめが話題になりましたよね。

そういったニュースが起きるような世界で、上記の悪循環を断ち切り、多様な考え・視点を受け入れられるような高度な知識・読解力などを教育できる教師がどれだけいるのかは、察しがつきます。

考察③:過度なネット監視社会&短文化

読解力が低下している原因の3つ目は、過度なネット監視社会&短文化です。

最近は、SNSや記者会見などで不用意な発言があると、すぐに揚げ足をとって炎上させる風潮がありますよね。

特に若い世代では、ツイッターやインスタグラムなど様々なSNSを通じて、四六時中友人たちと繋がっている人も多いかと思います。

なにかを呟いたり投稿するときも、本当の自分の考えを発信することより、他者が共感できるもの・自慢できるものを投稿して、たくさんの「いいね」がほしいという心理になりがちです。

これらは前章の同調圧力の話にもつながりますが、義務教育で培われる日本人の思考・文化的慣習がSNSの世界にまで侵食しているのでしょう。

また、LINEをはじめとしたチャット形式のメッセージアプリケーションがここ数年で普及したことにより、長文に触れたり文章を推敲したりする機会も減りましたよね。

KEN
KEN
LINEで長文が来ると「重い」「読む気にならない」といった反応が多いのではないでしょうか?

その結果、短文で気軽なやりとりが乱発するため、じっくりと一つの文章を考える時間は間違いなく減っていくでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、日本人の読解力低下について、3つの視点から考察してきました。

最後になりますが、読解力低下というのは果たして本当に課題なのでしょうか?

実際問題、本記事で述べたような世間の価値観や時代のトレンドに侵食されたため、物事をしっかりと考えて読み解くことができる人材の母数が減ったというだけの話です。

これは、裏を返せば物事を考えたり読み解いたりすることが得意な人にとっては、周囲と差別化を図ることができるチャンスです。

読解力というものは、短期間で培われるものではなく、日々の積み重ねのなかでじっくりと醸成されていくものです。

文章を書いたり読んだりすることに自信のある方は、貴重な能力だということを認識し、今後もその能力を大いに伸ばしてご活躍されることを祈っています!