こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
このような方のために、本記事では大手製薬会社の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。
本記事でご紹介する就職者数は、営業職・研究職の区別はされていません。
対象企業および参考資料
本記事でご紹介する製薬会社は、以下の7社です。
①アステラス製薬
②エーザイ
③大塚製薬
④塩野義製薬
⑤第一三共
⑥大正製薬
⑦中外製薬
また、本記事でご紹介する就職者数については、「サンデー毎日 2020年08月30日号」の情報を参考としています。
本記事では、就職者数が多い有名大学を一部ご紹介していますが、雑誌内では就職者数が1名の有名大学まで詳しく掲載されています。
大学別就職者数
それでは、大手製薬会社の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。

大手製薬会社7社への就職者数では、大阪大学が40名を超える実績でトップを飾っています。
そのほか、上位には東京大学や京都大学など、医薬系の研究に強い大学がランクインしています。
会社ごとに、詳しく見ていきましょう。
アステラス製薬
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 東京大学 | 8 |
2 | 京都大学 | 6 |
3 | 慶応義塾大学 | 5 |
4 | 北海道大学 | 4 |
5 | 九州大学 筑波大学 |
3 |
日本第二位の製薬会社で、がんや泌尿器分野の薬品開発に強みのある「アステラス製薬」への就職は、東京大学が8名就職でトップを飾りました。
そのほか、北海道大学や九州大学など理系に強い大学からの採用が目立ちます。
エーザイ
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 早稲田大学 |
9 |
3 | 東京理科大学 | 8 |
4 | 東京大学 | 6 |
5 | 京都大学 大阪大学 同志社大学 関西学院大学 |
5 |
神経・消化器系に強みを持ち、認知症薬や抗潰瘍薬でグローバル市場への展開を果たす「エーザイ」へは、慶応義塾大学と早稲田大学が9名就職でトップを2分しました。
そのほか、上位には東京理科大学や京都大学などが名を連ねています。
大塚製薬
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 大阪大学 | 12 |
2 | 立命館大学 | 7 |
3 | 同志社大学 | 6 |
4 | 明治大学 | 5 |
5 | 九州大学 千葉大学 関西大学 |
4 |
医薬品というよりも、ポカリスエットやオロナミンCなどで馴染みのある「大塚製薬」では、大阪大学が12名就職で最多となりました。
そのほか、上位にはMARCH・関関同立などが名を連ねており、学歴重視の風潮はやや弱い傾向にあります。
塩野義製薬
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 大阪大学 | 9 |
2 | 九州大学 | 8 |
3 | 立命館大学 東京大学 |
7 |
5 | 京都大学 神戸大学 |
6 |
多くの製薬会社が特許切れで新薬開発に難航する中、新薬創出に強みをもつ「塩野義製薬」への就職は、大阪大学が9名就職で首位となりました。
そのほか、塩野義製薬は本社所在地が大阪であることから、九州大学や神戸大学など西日本地域の大学から多数の採用実績があります。
第一三共
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 京都大学 | 9 |
2 | 立命館大学 東京理科大学 |
8 |
4 | 早稲田大学 | 7 |
5 | 慶応義塾大学 | 6 |
がん治療を重点領域にもつ「第一三共」への就職は、京都大学が9名就職で首位となりました。
そのほか、立命館大学や東京理科大学など、私立大学から採用が目立ちます。
大正製薬
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 東京理科大学 | 8 |
2 | 慶応義塾大学 東北大学 |
6 |
4 | 早稲田大学 同志社大学 |
3 |
一般医薬品をと医療用医薬品を両輪とした事業展開を行う「大正製薬」への就職は、東京理科大学が8名就職で首位となりました。
そのほか、慶応義塾大学や東北大学など、難関大学からの採用が目立ちます。
中外製薬
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 大阪大学 | 11 |
2 | 東京大学 | 9 |
3 | 京都大学 | 6 |
4 | 東京理科大学 慶応義塾大学 北海道大学 |
5 |
バイオ医薬品で有名な「中外製薬」への就職は、大阪大学が11名就職でトップを飾りました。
そのほか、東京理科大学や北海道大学など理系に強い大学からの採用が目立ちます。
製薬会社への就職率
製薬会社への単純な就職者数では、首位は大阪大学でした。
しかし、大学はそれぞれ学生数が異なるため、見せかけの数字に騙されてはいけません。
下記は、各大学の全就職者数における、製薬会社7社への就職者数の割合を示しています。
東京大学は、全就職者数のデータがないため除いています。
順位 | 大学 | 就職率(%) |
1 | 大阪大学 | 1.154 |
2 | 東京理科大学 | 1.104 |
3 | 京都大学 | 1.078 |
4 | 東北大学 | 0.859 |
5 | 九州大学 | 0.829 |
6 | 北海道大学 | 0.681 |
7 | 千葉大学 | 0.649 |
8 | 慶応義塾大学 | 0.580 |
9 | 立命館大学 | 0.407 |
10 | 神戸大学 | 0.391 |
就職者数に対する割合を算出すると、またしても大阪大学がトップにランクインしました。
将来製薬会社に勤めたいと思っている方は、こちらの結果は志望大学を決めるうえで非常に参考になるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、大手製薬会社の2020年春・大学別就職者数を見てきました。
日本の製薬会社は、かつては特許による既得権益で安定した収益を維持することができました。
しかし、現在は特許も切れ、学問や研究開発に投資をしない国の方針により、厳しい局面が続いています。
MRなど営業系の職種を中心にリストラを行う企業なども出ており、これから自身の生涯を捧げるだけの価値があるのかどうかは、要検討すべきではないでしょうか。
このような実情を踏まえ、あなたが納得のいく進路を実現されることを祈っています!