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【教育成果は?】30年前と比較!大阪文理学科の進学実績

文理学科の進学実績

こんにちは!

KEN(@nomilenolife)です。

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本記事の内容

北大時代の知人には、北野や豊中・天王寺など大阪の公立進学校出身の人が多数いました。

話を聞くと、大阪の公立進学校には「文理学科」という進学に力を入れた学科があり、難関大学への合格者数が伸びていることがわかりました。

そこで、30年前と比べて進学実績はどのくらい変化したのか、教育成果について考察します。

本記事で対象とする大学は、以下の4つです。

・東京大学
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学

文理学科とは?

はじめに、2011年に大阪の公立高校に設置された「文理学科」についてご紹介します。

文理学科とは、大阪府内の公立進学校から生徒のより高い進路実現を図るために、橋下徹元大阪府知事が改革を進めて導入した学科になります。

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それまでの大阪府内の進学校は、理数科や普通科でした。

対象となる高校は以下の10校になります。

・北野高校
・豊中高校
・茨木高校
・大手前高校
・四條畷高校
・高津高校
・天王寺高校
・生野高校
・三国丘高校
・岸和田高校

簡単に、文理学科設置校の沿革をご紹介します。

【2011年】
文理学科第1期生が入学(各校に文理学科と普通科が併設)

【2016年】
北野高校と天王寺高校が文理学科のみの募集に

【2018年】
その他8校も文理学科のみの募集に

参考までに、2021年3月実施の高校入試における文理学科設置校の倍率と、2020年度の偏差値を高い順にご紹介します。

倍率

学校 倍率
豊中 1.53
茨木 1.53
高津 1.43
三国丘 1.40
四條畷 1.38
北野 1.33
生野 1.31
大手前 1.25
天王寺 1.23
岸和田 1.14

偏差値

偏差値 学校
75 北野
74 天王寺
73
72 茨木
三国丘
大手前
71
70
69 高津
四條畷
豊中
68 岸和田
67 生野

(リセマム・大阪府 高校偏差値一覧 2020年度 公立校より)

このように、大阪府内を代表する進学校としてどの学校も高い競争率や難易度となっています。

大阪公立高校文理学科
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2021年の難関大学合格実績

まず、2021年の大学入試における文理学科設置校の難関大学合格実績をご紹介します。

2021年の文理学科進学実績
  東大 京大 阪大 神戸大 総計
北野 13 95 55 32 195
天王寺 4 54 63 36 157
茨木 2 29 79 40 150
三国丘 2 21 56 26 105
大手前 1 22 46 31 100
豊中 1 10 34 37 82
四條畷 0 10 36 26 72
高津 0 13 17 23 53
生野 0 4 21 10 35
岸和田 0 3 15 11 29

サンデー毎日2021年4月11日号より)

合格実績を見ると、北野高校・天王寺高校を筆頭にその他8校があとに続いている状況となっています。

文理学科の大学合格実績
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1992年の難関大学合格実績

次に、1992年の大学入試における文理学科設置校の難関大学合格実績をご紹介します。
1992年の文理学科進学実績

  東大 京大 阪大 神戸大 総計
北野 10 82 90 76 258
三国丘 3 43 86 59 191
茨木 3 50 77 58 188
天王寺 0 37 39 54 130
生野 6 23 41 40 110
四條畷 2 36 30 41 109
大手前 0 15 44 41 100
高津 3 20 27 44 94
豊中 0 5 30 43 78
岸和田 1 9 23 19 52

2021年と比べてみると、以下のことがわかります。

【2021年】
東大・京大は文理学科設置校内でも合格者数に差がある。
一方、阪大・神戸大は各校から複数名の合格者を輩出している。

【1992年】
2021年に比べ、東大・京大の合格者数は各校に散在している。
阪大・神戸大の合格者総数は2021年よりも多い。

この30年で各校の合格実績が変化した要因は何なのか、次の章で詳しく考察していきます。

合格実績が変化した要因

2つの観点から、各校の合格実績が変化した要因について考察していきます。

学区制の変化

1つ目は、学区制の変化です。

大阪府の高校入試では、2013年までは理数科や文理学科など特定の学科を除き「学区制」というものが長らく導入されていました。

学区制とは、たとえば大阪市に住んでいると、大阪市が含まれる学区域内の公立高校にしか行けないというものです。

学区制の歴史を簡単に振り返ります。

1950年~1962年:13学区制

1963年~1972年:5学区制

1973年~2006年:9学区制

2007年~2013年:4学区制

大阪の吉村知事(生野高校卒)は1998年に九州大学法学部を卒業しているので、9学区制の時代に高校受験をしたと思われます。

この学区制が撤廃され、府内全域から好きな高校を受験できるようになった結果、北野高校や天王寺高校に最上位層が集中しているのでしょう。

生徒数の減少

日本社会は少子高齢化が進んでおり、1992年と比べて18歳人口も減少しています。

実際の卒業生数を比較してみましょう。

  2021年 1992年
北野 312 666
天王寺 353 579
茨木 355 578
三国丘 317 771
大手前 357 624
豊中 355 620
四條畷 354 670
高津 355 521
生野 353 579
岸和田 311 568

(※単位(人))

このように、文理学科設置校の卒業生数は、1992年と2021年で1.5~2.5倍近く違います。

大学を受験する生徒の母数が減少すれば、難関大学への合格者数も減少するのは致し方ないのでしょう。

難関大学合格率の比較

最後に、難関大学への単純な合格者数ではなく、卒業生数に対する合格率を比較してみましょう。

合格者数には浪人生も含まれていますが、合格率は現役卒業生数に基づいて算出しています。

  2021年 1992年
北野 62.5 38.7
天王寺 44.5 22.5
茨木 42.3 32.5
三国丘 33.1 24.8
大手前 28 16
豊中 23.1 12.6
四條畷 20.3 16.3
高津 14.9 18
生野 9.9 19
岸和田 9.3 9.2

(※単位(%))

高津高校と生野高校以外の8校では、合格率が上昇しています。

これはおそらく、学区制の撤廃によりかつて高津高校・生野高校に進学していた最上位層が、天王寺高校などを選ぶようになったためでしょう。

KEN
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文理学科設置校の中でも、北野高校の合格率は驚異的ですね。

このことから、「より高い進路実現を図るため」という大阪府の教育改革は、一定の成果をあげることができたのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、大阪の文理学科設置校について、2021年と1992年の大学入試の合格実績を比較することで、教育改革の成果について考察しました。

その結果、30年前と比べ合格者の総数は減少したものの、卒業生数に対する合格率は多くの高校で上昇しており、一定の成果をあげることができたことがわかりました。

いつの時代も、大学受験は全国区の競争であるため、難関大学へ合格することは大変です。

しかし、厳しい受験戦争を突破し難関大学に進学すれば、高い目標実現に向けて努力できる人が多い環境で学ぶことができます。

そのような環境に身を置くことで、将来的に納得できる自己実現に繋がっていくことでしょう。

KEN
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本記事を読んでくださったあなたが、納得のいく進路実現をされることを祈っています。