こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
本記事では、日本の通信インフラを代表する「NTTグループ大手6社」の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。
本記事でご紹介する就職者数は、事務職・技術職などの区別はされていません。
対象企業および参考資料
本記事でご紹介するNTTグループの会社は、以下の6社です。
①NTT(持ち株)
②NTTコミュニケーションズ
③NTTデータ
④NTTドコモ
⑤NTT西日本グループ
⑥NTT東日本
また、本記事でご紹介する就職者数については、「サンデー毎日 2020年08月30日号」の情報を参考としています。
本記事では、就職者数が多い有名大学を一部ご紹介していますが、雑誌内では就職者数が1名の有名大学まで詳しく掲載されています。
大学別就職者数(NTTグループ)
はじめに、NTTグループ6社全体の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。

NTTグループ6社合計の就職者数では、早稲田大学が180名に迫る実績でトップを飾っています。
そのほか、上位には慶応義塾大学や同志社大学など、学生数が多い私立大学がランクインしています。
会社ごとに、詳しく見ていきましょう。
NTT(持ち株)
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 上智大学 | 9 |
2 | 東京工業大学 | 8 |
3 | 早稲田大学 | 7 |
4 | 九州大学 | 5 |
5 | 慶応義塾大学 大阪大学 |
4 |
NTTグループのトップである「持ち株会社」への就職は、上智大学が9名就職でトップを飾りました。
そのほか、東京工業大学や九州大学など理系に強い大学からの採用が目立ちます。
NTTコミュニケーションズ
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 14 |
2 | 慶応義塾大学 明治大学 |
13 |
4 | 立命館大学 | 12 |
5 | 大阪大学 | 11 |
日本電信電話の長距離・国際通信事業を担う「NTTコミュニケーションズ」へは、早稲田大学が14名就職で首位となっています。
そのほか、上位には慶応義塾大学や立命館大学など、私立大学が名を連ねています。
NTTデータ
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 76 |
2 | 慶応義塾大学 | 47 |
3 | 明治大学 | 19 |
4 | 東京理科大学 | 16 |
5 | 上智大学 同志社大学 |
15 |
データ通信やシステム構築などを手がけるIT土方大手「NTTデータ」では、早稲田大学が76名就職で最多となりました。
NTTデータは毎年大量採用を実施しており、上位には学生数の多い私立大学が名を連ねています。
NTTドコモ
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 28 |
2 | 慶応義塾大学 | 19 |
3 | 同志社大学 | 18 |
4 | 明治大学 | 16 |
5 | 電気通信大学 | 13 |
大手通信キャリアの一角で、NTTグループの完全子会社化になることで世間を騒がせた「NTTドコモ」への就職は、早稲田大学が28名就職で首位となりました。
そのほか、理系の技術職採用に強みをもつ電気通信大学などがランクインしています。
NTT西日本グループ
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 同志社大学 | 42 |
2 | 立命館大学 | 25 |
3 | 大阪大学 関西大学 |
23 |
5 | 広島大学 | 18 |
大阪に本社があり、九州・沖縄地方までの広範囲を担う「NTT西日本グループ」への就職は、同志社大学が42名就職でトップとなりました。
そのほか、西日本地域の大学がランクインしており、持ち株会社などと比べて学歴重視の傾向は弱そうです。

NTT西日本グループの事業エリアは広範囲なため、九州・沖縄の離島に配属などもあり得ます。
NTT東日本
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 37 |
2 | 慶応義塾大学 | 20 |
3 | 明治大学 | 19 |
4 | 法政大学 | 18 |
5 | 東京理科大学 中央大学 |
12 |
関東甲信越から北海道・東北まで、東日本地域の通信インフラを担う「NTT東日本」への就職は、早稲田大学が37名就職で首位となりました。
そのほか、MARCHや東京理科大学など、私立大学からの採用が目立ちます。
NTT東日本へ就職した知人によると、新人研修中は名前でなく番号で呼ばれるそうです。
NTTグループへの就職率
NTTグループ全体の単純な就職者数では、早稲田大学が首位でした。
しかし、大学はそれぞれ就職者数が異なるため、見せかけの数字に騙されてはいけません。
旧帝大クラスの国立大学:2~3千人程度
早慶・MARCHクラスの私立大学:4~8千人程度
このように、国立大学と比べて倍以上の学生が私立大学からは就職していきます。
そこで、各大学の全就職者数におけるNTTグループ6社への就職率を見てみましょう。
順位 | 大学 | 就職率(%) |
1 | 電気通信大学 | 3.54 |
2 | 東京工業大学 | 2.54 |
3 | 一橋大学 | 2.21 |
4 | 早稲田大学 | 1.92 |
5 | 上智大学 | 1.84 |
6 | 慶応義塾大学 | 1.76 |
7 | 東京理科大学 | 1.69 |
8 | 名古屋大学 | 1.67 |
9 | 横浜国立大学 | 1.6 |
10 | 大阪大学 | 1.56 |
全体の就職者数に対する就職率を算出すると、電気通信大学がトップになりました。
将来NTTグループへの就職に興味がある方は、単純な就職者数に騙されることなく大学を選ぶと良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、NTTグループ6社の2020年春・大学別就職者数を見てきました。
NTTはかつて「日本電信電話」という国営企業で、国鉄(JR)のような既得権益の大きい事業組織でした。
そのため、現在でも総務省との会食問題などが報道されるように、国家公務員の天下り先としての一面もあると考えられます。
さらに、通信インフラは24時間年中無休で稼働しており、災害時などには昼夜を問わず復旧作業に追われることもあります。
また、持ち株以外では転勤もあり、希望通りに勤務地を選ぶことができるかは運も絡んでくることになります。
このような実情を踏まえ、あなたが納得のいく進路を実現されることを祈っています!