こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
農林中央金庫は、農業や漁業などを中心とした金融機関です。
そんな農林中央金庫のインターンシップに参加した友人(ワンキャリアにも掲載されています)に話を聞くことができました。
具体的な選考の流れやインターンシップの内容をご紹介します。
農林中央金庫とは?
はじめに、農林中央金庫とはどのような組織なのか見ていきましょう。
農林中央金庫(The Norinchukin Bank)は、1923年(大正12年)に設立された農業協同組合、森林組合、漁業協同組合の系統中央機関の役割を持つ金融機関であり、国内最大規模の機関投資家である。
海外では日本最大のヘッジファンドとして名高く、略称は農林中金。
(Wikipedia「農林中央金庫」より)
難しく書いてありますが、JAバンクなどの第1次産業関係で頂点に立つ金融機関が、農林中央金庫ということです。
また、一般的なメガバンクや地方銀行とは異なり、第1次産業が主な事業対象という珍しい金融機関になります。
農林中央金庫の採用人数はそれほど多くないことから、就職難易度はそれなりに高いです。
参考までに、2019年春の大学別就職者数トップ10をご紹介します。

順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 13 |
2 | 慶応義塾大学 | 11 |
3 | 東京大学 | 9 |
4 | 東北大学 明治大学 同志社大学 立教大学 |
5 |
8 | 北海道大学 大阪大学 |
4 |
10 | 名古屋大学 一橋大学 九州大学 青山学院大学 |
3 |
(出典:サンデー毎日 2019.8.18-25号)
農林中央金庫への就職は、早慶をはじめとする有名私立大学や東大・東北大などの難関国立大学が多いです。
なお、農地や漁場などは日本各地に散在しているため、総合職であれば全国各地への異動・転勤は避けて通れません。
農林中央金庫のインターンシップ
選考について
農林中央金庫のインターンシップの選考では、書類選考(WEBテスト)と面接選考があったそうです。
書類選考では、以下の質問1つだけが聞かれたそうです。
ご自身の強みと、
それを表す具体的なエピソードを教えて下さい。
友人は、三菱総合研究所や朝日新聞社など文章力や論述力が求められる企業の採用選考をたくさん受けていたため、「これだけでいいの!?」と拍子抜けしたそうです。
面接選考では、東京から面接担当の社員が訪れ、札幌で面接を受けたそうです。
おそらく、仙台や福岡などでも同様の形で面接選考が実施されたのではないかと話していました。
・インターンシップの志望動機
・学生時代に力を入れたこと
・大学での研究内容
上記のようなオーソドックスな質問が多く、面接自体は落ち着いた雰囲気だったそうです。
また、金融系は大半が文系学生からの応募であることから、理系の友人は「どこで農林中央金庫を知ったのか、どうして応募したのか」といったことも聞かれたそうです。
実際のインターンシップでは、農林中央金庫の担当者が論理的思考力や数字に強い理系学生を採用したいと話していたそうです。
金融という業種柄なかなか理系人材からの応募がないため、旧帝大などの理系学生で興味のある方はチャンスではないでしょうか。
参加者の学歴
友人が参加したインターンシップは、2018年2月に品川の企業オフィスビルで3日間にわたり実施されたそうです。
遠方者には、移動にかかる往復旅費と参加期間中の宿泊費が支給されたそうです。
全体で50名ほどの学生が参加しており、内訳は以下のような感じだったそうです。
【多数派】
東京大学・一橋大学・早稲田大学など首都圏の難関大学
【一定数】
北海道大学・大阪大学などの旧帝大
【その他】
MARCHや関関同立、お茶の水女子大など
余談ですが、自己紹介で「インターンシップ中の様子を写真に撮って、SNSに紹介したい!」という発言をした慶応義塾大学の学生がいました。
当該学生は2日目以降「体調不良のため欠席」となっていましたが、守秘義務に触れる恐れから、強制的に参加禁止となったのではないでしょうか。
インターンシップの内容
インターンシップの内容は、以下の流れで行われたそうです。
①農林中央金庫が掲げる3つのビジネス部門(食農・リテール・投資)についての説明。
②各ビジネス部門について課題解決型のグループワーク。
③毎回、グループごとの発表。
なお、グループのメンバーは毎日ランダムにシャッフルされるため、多くの参加学生と交流する機会があったそうです。
就職活動は、心おきなく楽しみましょう!

インターンシップ参加者限定の「同窓会」
友人が参加した年は、農林中央金庫では「インターンシップ参加者限定の同窓会」を実施していました。
具体的には、4月に都内某所にて半日程度で開催されました。
職員による簡単な業務説明のあと、お寿司など各種バイキングで料理を楽しみながら参加者や職員らと交流するというものです。
こちらのイベントはインターンシップ参加者限定なので、本選考において有利に働くといえるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、農業や漁業などを中心とした金融機関「農林中央金庫」のインターンシップについて、実際に参加した友人の情報をベースにご紹介してきました。
農林中央金庫では、国内外を問わず様々な巨大プロジェクトに携わることができます。
食農やリテールなど、農業関係の金融ビジネスに興味のある方は、積極的に応募してみてください。
また、話を伺った友人は、農林中央金庫と併願する人も多い「日本政策投資銀行(DBJ)」のインターンシップにも参加したそうです。

友人は2社のインターンシップへ参加して、働く人の雰囲気の差異を感じたそうです。
【農林中央金庫】
冗談などが通じる気さくな行員が多く、穏やかで明るい雰囲気がある。
【日本政策投資銀行(DBJ)】
学歴は最優秀クラスだが、どこか真面目でお堅い雰囲気がある。
今後就職活動を控えている方は、ご自身の適性・性格が企業の社風に合致するかをよく考えてから就職するようにしましょう。