こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
毎年6月になるとインターンシップが解禁され、応募→選考→
中でも、鉄道会社のインターンシップは参加できれば内定可能性が高まりますが、非常に人気で倍率が高いです。
そんな中、JR東日本・JR東海・JR西日本
具体的な選考の流れやインターンシップの感想をご紹介します。
友人について
まず、3社すべてのインターンシップに参加したという友人の経歴は以下の通りです。
・論理的思考力に優れ、学生時代に論文2本を査読にパス
・理工系大学院を修了後は、とりあえず大手企業へ就職
そんな友人が学生時代に積み上げたインターンシップの実績を見てみましょう。
鉄道 | JR東日本(2015、2016、2017)、JR東海(2017、2021)、JR西日本(2018)、阪急電鉄(2016) |
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電力、通信 | 東北電力(2015)、NTT東日本(2016)、NTT西日本(2017) |
金融 | 三井住友銀行(2015)、大和証券(2016)、日本政策投資銀行(2018)、農林中央金庫(2018) |
メーカー | 日立製作所(2016)、三菱電機(2017)、東芝(2018) |
メディア | 朝日新聞社(2017、2018)、読売新聞社(2018) |
その他 | 三菱総合研究所(2017)、日本郵船(2017)、JTB(2017)、JFEエンジニアリング(2015、2017)、昭和シェル石油(2018) |
(赤字が参加、青字が参加辞退)
参加を辞退したのは、以下のような事由によるそうです。
・風邪やコロナワクチンの副反応による体調不良
・会社に興味がなく、単純に参加が面倒くさくなった
それでも、誰もが名前を聞いたことがあるような各業界の錚々たる会社が並んでいますね。
中でも鉄道会社に関しては、JR各社から阪急電鉄などの大手私鉄まで幅広く網羅していることがわかります。
そこで今回は、これらのうちJR東日本・JR東海・JR西日本の本州JR3社の体験談を詳しくインタビューしました。
体験談①:JR東日本
JR東日本は、首都圏を擁する日本の鉄道会社の代表格です。
近年では、以下のような先駆的取り組みを行っています。
・Suicaを使った電子マネー事業
・列車の自動運転化による乗務員の削減
・高輪ゲートウェイなど、駅周辺の再整備事業
JR東日本の夏期インターンシップでは、3つのコースが用意されています。
①ビジネスマネジメントコース…新規事業や経営企画、Suicaなど事務系職種向けコース
②テクニカルマネジメントコース…電気や土木、研究開発など技術系職種向けコース
➂グローバルコース…外国人留学生向けコース
このうち、友人は理系のため「技術系向けのテクニカルマネジメントコース」に参加したそうです。
選考の流れ
選考では、書類選考(エントリーシート+小論文)と面接が行われたそうです。
この小論文についてですが、大学院生であれば卒業論文や修士論文の概要で代用することもできるそうです。
一方、学部生の方は卒業論文を書いたことがないと思うので、小論文が厄介で応募をためらう人も多いのではないでしょうか?
しかし、この友人は学部生の頃にも小論文を書いて選考を突破し、インターンシップに参加しました。
きちんとした小論文を書ければ学部生でも参加できます!
書類応募の締切後、数日~1週間以内に面接の案内が来たそうです。
面接は新宿にある本社で行われたそうです。
遠方の学生は東京へ行かなければなりませんが、きちんと旅費が実費精算で支払われたそうなのでご安心ください。
面接の内容としては、「広範囲にわたるJR東日本管内のうち、どこの部署や支社に配属され、業務体験をしたいのか」についての確認だったそうです。
そのため、基本的に学生を絞り込むための面接ではないそうですが、あまりに受け答えや応募動機に難があると、さすがに面接で落ちてしまう人も稀にいるそうなので、油断せずきちんと頭の中で考えをまとめておきましょう。
面接に合格し、受け入れ先の部署が決まるとインターンシップ担当の社員から連絡が来たそうです。
インターンシップは2週間にわたり開催されるため、遠方から参加の方は社員寮へ入ることになります。
寮に布団やシャンプーなどは用意されておらず、自身で貸布団・洗面具などを持参する必要があります。
インターンシップの内容
JR東日本のインターンシップ(テクニカルマネジメントコース)は、実際に支社や現場の各部署に1~2名ずつ配属されるそうです。
そのため、首都圏エリアだけでなく上信越や東北方面に配属されることもあるそうです。
学生が何十人と参加してグループに分けられ、ワークをするようなくだらないインターンシップではなく、1~2週間にわたり社員から懇切丁寧に実務について教えてもらうことができる形式のため、参加して得られるものは大きいと話していました。
このようにインターンシップ期間中は配属で分かれるものの、社員や他部署への参加者との懇親会なども随時開催されるため、多くの人と交流することができるそうです。
また、実際の社員同様に名札や制服なども貸与され、列車の先頭に乗せてもらったり、普段立ち入ることができないような場所へも行くことができたそうです。

体験談②:JR東海
JR東海は、東海道新幹線を主軸に東京~大阪の大動脈輸送を担い、リニアなども手掛ける勢いのある会社です。
そのため、インターンシップの人気も毎年非常に高く、コースによっての参加倍率は80~90倍にもなるそうです。
インターンシップは、系統別に5つのコースが用意されています。
①事務系統…主に文系学生向け
②運輸系統…主に理系学生向け(専攻不問)
➂車両・機械系統…主に材料・機械系の学生向け
④施設系統…主に土木・建築系の学生向け
➄電気・システム系統…主に電気・情報系の学生向け
このうち、友人は運輸系統の冬期インターンシップに参加したそうです。
選考の流れ
選考では、書類選考(エントリーシート)と面接が行われたそうです。
しかし、JR東海の書類選考ではJR東日本のような小論文はないため、エントリーシートの内容がカギを握るそうです。
旧帝大や早慶レベルであっても、エントリーシートの内容がきちんと書けていないと容赦なく書類選考で落とされるそうです。
そうなってしまうと、そもそも面接にすら行けないので頑張りましょう!
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面接は東京・名古屋・大阪でそれぞれ開催され、基本的に大学所在地から最も近い会場で受けるように指定されるそうです。
東京会場:北海道大学や東北大学
大阪会場:九州大学や京都大学
※遠方から面接へ行く学生には、会社規定額の旅費が支給されます。
友人が面接をしたときは、控え室に同じ時間帯に面接を受ける学生が集まっていたそうです。
その後、パーテーションで区切られた複数の面接会場でそれぞれ個人面接を受けたそうです。
面接官は2人でほかに書記のような役割の社員が数名いたそうです。
ここで、JR東海の面接の特徴としてやや圧迫気味な傾向があるというのは有名な話ではないでしょうか。
これは、面接官の性格や人柄にもよるとは思いますが、質問とその答えに対して「なぜ?」を繰り返していくことで、じっくりと学生の考えを見る狙いがあるためだと思われます。
そのため、考えがまとまっていないと、じわじわと詰められる感じがして圧迫と感じてしまうのではないでしょうか。
JR東海のインターンシップは、面接時点でも5~10倍程度の倍率が予想されるそうなので、覚悟して臨みましょう!
無事に面接に合格した友人は、東京・名古屋・大阪での全ての面接が終了後に社員から連絡がきたそうです。
インターンシップの内容
JR東海のインターンシップ(運輸系統)は、静岡県三島市にあるJR東海の研修施設にて、4~5日ほどかけて行われたそうです。
大学所在地から三島までの交通手段に関しては、下の写真のようにJR東海から切符がもらえたそうです。

インターンシップの具体的な内容としては、以下のようなことを行ったそうです。
・鉄道に関する座学での講義
・指令所などの現場見学、運転シミュレーター体験
・ダイヤ策定に関するグループワーク
グループワークは夜19時~23時にかけて設定されていたそうです。
そのため、なかなか終わらないグループでは深夜2~3時まで作業をすることもあり、かなりハードなカリキュラムだったそうです。
一方、インターンシップ期間中には懇親会も多くあり、社員とざっくばらんに話をすることができたそうです。
さらに友人の場合、東京にある新幹線の指令室を見学したときに下の写真のような記念品をもらえたそうです。

体験談➂:JR西日本
JR西日本は、北陸新幹線の延伸開業や梅田北エリアの再開発、大阪万博など今後様々なプロジェクト・イベントを控えている会社です。
JR西日本はこれまでインターンシップを行っていませんでしたが、世間的なインターンシップの盛り上がりの影響を受け、2019卒から開催されるようになりました。
JR西日本のインターンシップでは、多彩な系統ごとに各種プログラムが用意されており、日程もJR東日本やJR東海に比べ数日程度と短いため、比較的気軽に参加することができます。
選考の流れ
JR西日本のインターンシップは、JR東日本・JR東海とは異なりナビサイトからの書類選考のみで参加可否が決まるそうです。
具体的には、リクナビやマイナビなどのナビサイトから必要事項を記入し、応募するだけだそうです。
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日程も複数開催されており受け入れ人数も多いそうなので、興味のある系統には積極的に応募しましょう!
こちらも、遠方からの学生には会社規定額の旅費が支給されるそうです。
インターンシップの内容
JR西日本のインターンシップの内容は、以下の通りです。
・採用担当の社員から参加系統の業務に関する説明
・簡単なグループワークに取り組む
・社員との座談会
短い日程ではありますが、しっかりとJR西日本の事業内容について理解を深めることができたそうです。
インターンシップの比較
といったような疑問もあるかと思いますので、友人が参加したときのインターンシップについてまとめました。
JR東日本 | JR東海 | JR西日本 | |
参加時期 | 夏 | 冬 | 冬 |
難易度 | 難関 | 最難関 | やや難関 |
参加者の学歴 | やや高い | 非常に高い | 高い |
本選考との関係 | 特になし | 直結 | やや直結 |
参加者の学歴
まず、参加者の学歴を比較していきたいと思います。
JR東日本:筑波や早稲田、北大や名大など
JR東海:旧帝大と東工大・早慶上智のみ
JR西日本:阪大や神戸大、同志社など
JR東海のインターンシップは、参加者のうち8~9割は超高学歴かつごりごりの体育会系が占めていたそうです。
JR東日本とJR西日本はJR東海ほど参加者の学歴は高くはないもの、上記のほかに東京工業大学や九州大学などからも参加していたそうなので、いずれも油断は禁物です。
また、JR各社ともに理系向けのコースの場合は大学院生の割合が多いですが、学部生も一定数参加していたそうなので、果敢にチャレンジしてみてください!
本選考との関係
次に、それぞれの会社のインターンシップと本選考の関係を見てみましょう。
JR東海:インターンシップが採用に直結し、評価の良い学生は後日リクルーターとの食事会などが開催され、早期選考へと繋がっていく。
JR西日本:インターンシップで優秀な学生がいると、後日連絡がくる。
JR東日本:夏のインターンシップは、あくまで業務理解を目的とした内容であるため、本選考との直接的な関係はあまりない。
JR東日本の夏期インターンシップは選考に直接関係するわけではありませんが、仕事に対する理解が深まり入社後のイメージを持ったうえで本選考に臨めるため、間接的には有利に働くのではないかと友人は話していました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、実際にJR各社のインターンシップに参加した友人にインタビューし、選考の流れや参加者の学歴・採用との関連性などをご紹介してきました。
JRといえば、誰しも利用したことがあり知名度は抜群な分、インターンシップに参加する時点から熾烈な競争であることがわかりましたね。
そんな会社のインターンシップには参加すること自体が大変なので、多かれ少なかれ本選考で有利に働くのも納得できますよね。