こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
このような方のために、本記事ではJR上場4社(東日本・東海・西日本・九州)の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。
本記事でご紹介する就職者数は、総合職・現業職の区別はされていません。
総合職の採用事情については、2019年入社の友人から情報をいただき、下記の記事でまとめています。

対象企業および参考資料
本記事でご紹介する企業は、以下の4社です。
①JR東日本
②JR東海
③JR西日本
④JR九州
また、本記事でご紹介する就職者数については、「サンデー毎日 2020年08月30日号」の情報を参考としています。
本記事では、就職者数が多い有名大学を一部ご紹介していますが、雑誌内では就職者数が1名の有名大学まで詳しく掲載されています。
大学別就職者数(JR)
はじめに、JR上場4社の2020年春・大学別就職者数を、ご紹介します。

マンモス校である日本大学が圧倒的な実績を残しています。
そのほか、上位には早稲田大学や芝浦工業大学など、学生数の多い私立大学がランクインしています。
各社ごとに、詳しく見ていきましょう。
JR東日本
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 日本大学 | 57 |
2 | 東洋大学 | 31 |
3 | 法政大学 | 29 |
4 | 早稲田大学 | 27 |
5 | 明治大学 | 23 |
6 | 芝浦工業大学 | 22 |
7 | 東海大学 | 21 |
8 | 中央大学 | 16 |
9 | 東京電機大学 | 15 |
10 | 慶応義塾大学 立教大学 |
14 |
山手線をはじめとする首都圏在来線や、東北・上越・北陸など多方面に延びる新幹線を擁する鉄道会社の代表格「JR東日本」では、日本大学が57名の就職でトップを飾りました。
そのほか、法政大学や明治大学など首都圏の有名私立大学群「MARCH」をはじめ、技術系職種での採用が多い芝浦工業大学や東京電機大学など理工系の大学がランクインしています。
JR東海
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 名城大学 | 37 |
2 | 日本大学 | 23 |
3 | 芝浦工業大学 | 19 |
4 | 中京大学 | 18 |
5 | 早稲田大学 | 16 |
6 | 慶応義塾大学 | 15 |
7 | 東海大学 京都大学 |
13 |
9 | 近畿大学 金沢工業大学 |
12 |
収益の8~9割を東海道新幹線に依存し、リニア中央新幹線を進めようとするも、コロナウイルスによる需要蒸発や静岡県との協議で雲行きの怪しい「JR東海」へは、愛知県の名城大学が37名就職で最多となりました。
そのほか、私立大学が多く名を連ねていますが、総合職採用になると一気に顔ぶれが変わるのでご注意ください。
東京大学からJR東海へは、2020年春は5名しか採用実績がありません。
東京大学の学生は起業やグローバル企業に就職する傾向があり、そろそろ日本の老舗企業は相手にされなくなってきているのかもしれません。
JR西日本
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 京都大学 関西大学 |
16 |
3 | 近畿大学 神戸大学 |
15 |
5 | 龍谷大学 | 14 |
6 | 大阪大学 | 13 |
7 | 関西学院大学 | 10 |
8 | 同志社大学 | 8 |
9 | 立命館大学 九州大学 |
7 |
なにわ筋線の開業や大阪万博などを控える「JR西日本」では、地元の京都大学と関西大学が16名就職で最多タイとなりました。
なお、両者は就職者数こそ同じですが、以下のような傾向があると考えられます。
京都大学:16名のうち、大半が総合職採用
関西大学:16名のうち、大半が現業職採用
JR西日本の系統別・総合職採用実績については、下記の記事でご紹介しています。

JR西日本は、コロナウイルスによる経営悪化の影響を受け、2021年度新卒採用計画において、現業職採用を150名削減しました。
2022年度以降も、情報の動向には注意しましょう。
JR九州
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 九州大学 | 13 |
2 | 京都大学 | 6 |
3 | 近畿大学 | 5 |
4 | 同志社大学 | 4 |
5 | 早稲田大学 青山学院大学 |
2 |
不動産など非鉄道事業で収益を成長させ、株式上場を果たした「JR九州」への就職は、地元の旧帝大である九州大学が13名就職で最多となりました。
なお、JR西日本と同様、JR九州でもコロナウイルスによる影響を受け、2021年春の鉄道現業部門の採用人数を50名減らすことにしました。
難関国立大学の就職者数(JR)
最後に、上記でご紹介したJR4社への難関国立大学からの就職者数を見てみましょう。

こちらのグラフを見ると、各大学からJR各社へ一定数の採用実績があり、満遍なく就職していることがわかります。
しかし、私立大学などに比べてランキング上位に来ることはありません。
これはおそらく、上記のような難関国立大学は総合職採用での就職が大半だからです。
彼らは将来的な社内の幹部候補生として、年功序列の中で長い下積みを経ていくことになります。
2020年春の就職において、大阪大学からJR東日本へ就職したうちの1名は現業職採用であることが阪大卒の知人より判明しています。
難関国立大学であれば必ず総合職採用で入社できるわけではないことに、ご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、鉄道という安定した収益構造を基盤に、就職活動の学生から高い人気を誇る「JR」の上場4社における大学別就職者数を見てきました。
これまでの日本では、鉄道というのは薄利多売で大量の利用者に支えられて経営を維持してきました。
しかし、コロナウイルスによる移動需要の蒸発が起きた結果、経営事情は激変し、以下のようなことを検討しています。
時間帯別運賃の導入
終電繰り上げ&始発繰り下げ
乗務員のワンマン化
これからの時代は、定年まで企業に依存するよりも、自らの意思で人生を切り拓いていく行動力やバイタリティが大切になっていくでしょう。
このような実情を踏まえ、あなたが納得のいく進路を実現されることを祈っています!