こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
本記事の内容
本記事では、日本を代表する鉄道会社「JR東日本・JR東海・JR西日本」の総合職すべてに内々定した友人(ワンキャリアにも掲載されています)に話を聞くことができました。
具体的な選考の流れなどをご紹介します。
友人について
まず、本州3社の総合職すべてに内々定したという友人の経歴は以下の通りです。
理工系の大学院に所属(2023卒)
学術論文3編(査読有)
学会表彰1件
そんな友人が学生時代に積み上げたインターンシップの実績を見てみましょう。
鉄道 | JR東日本(2015、2016、2017)、JR東海(2017、2021)、JR西日本(2018)、阪急電鉄(2016) |
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電力、通信 | 東北電力(2015)、NTT東日本(2016)、NTT西日本(2017) |
金融 | 三井住友銀行(2015)、大和証券(2016)、日本政策投資銀行(2018)、農林中央金庫(2018) |
メーカー | 日立製作所(2016)、三菱電機(2017)、東芝(2018) |
メディア | 朝日新聞社(2017、2018、2022)、読売新聞社(2018) |
その他 | 三菱総合研究所(2017)、日本郵船(2017)、JTB(2017)、JFEエンジニアリング(2015、2017)、昭和シェル石油(2018) |
(赤字が参加、青字が参加辞退)
参加を辞退したのは、以下のような事由によるそうです。
会社に興味がなく、単純に参加が面倒くさくなった
中でも鉄道会社に関しては、JR各社から阪急電鉄などの大手私鉄まで幅広く網羅していることがわかります。
そんな友人は、「JR東日本・JR東海・JR西日本」の総合職すべてから内々定を獲得したため、採用選考について詳しく伺いました。
JR東日本
首都圏を擁する日本の鉄道会社の代表格であるJR東日本の総合職では、下記6つの採用系統が用意されています。
①鉄道事業・生活サービス事業・Suica事業に関わるビジネス戦略
②輸送・車両・機械設備
③線路・土木・建設(生活サービス含む)
④建築(生活サービス含む)
⑤列車制御システム・エネルギー・情報通信
⑥IT・デジタル戦略
このうち、友人は理工系の学問分野を専攻していたため「自身の専攻に合致する採用系統」に応募したそうです。
採用選考の流れは以下の通りだったそうです。
①リクルーターによる会社説明会
②リクルーターとの意見交換会
③SPI・エントリーシートの提出
④リクルーターとの面接練習
⑤課長面接
⑥部長面接
⑦人事面接
⑧内々定
※面接の回数やリクルーター面談の実施時期は、卒業年度や出身大学・採用系統によって異なる可能性があります。
技術系の採用系統は大学OB社員(リクルーター)の結びつきが強く、リクルーターによる推薦がないと本社面接に進むことは難しいです。
また、技術系では内定者のほとんどが大学院卒なため、学部卒で採用選考を突破するのは非常に難関です。
より詳しい採用選考の流れや面接の内容については、下記の記事を参照ください。

JR東海
東海道新幹線を主軸に東京~大阪の大動脈輸送を担い、中央新幹線計画を手掛ける唯一の会社であるJR東海の総合職では、下記5つの採用系統が用意されています。
①事務系統…文系学生向け
②運輸系統…理系学生向け(専攻不問)
➂車両・機械系統…材料・機械系の学生向け
④施設系統…土木・建築系の学生向け
➄電気・システム系統…電気・情報系の学生向け
このうち、友人は理工系の学問分野を専攻していたため「自身の専攻に合致する採用系統」に応募したそうです。
採用選考の流れは以下の通りだったそうです。
①インターンシップ
②リクルーターとの意見交換会1回目(大学所在地の喫茶店)
③リクルーターとの意見交換会2回目(大学所在地の喫茶店)
④リクルーターとの模擬面談(大学所在地の喫茶店)
⑤エントリーシートの提出
⑥リクルーターとの面接練習(都内の喫茶店)
⑦課長面接(本社)
⑧部長面接(本社)
⑨内々定
※面接の回数やリクルーター面談の実施時期は、卒業年度や出身大学・採用系統によって異なる可能性があります。
JR東海の総合職採用についても、本社面接に進むまでは大学OB社員(リクルーター)の力が強いみたいです。
しかし、書類選考や本社面接以降は、リクルーターが介入することはできないため、本人の実力勝負です。
また、採用人数がかなり少なく、難関大学の学生であっても採用選考を突破するのは非常に難しいです。
より詳しい採用選考の流れや面接の内容については、下記の記事を参照ください。

JR西日本
様々なプロジェクト・イベントを事業エリアに控えている会社であるJR西日本の総合職では、下記8つの採用系統が用意されています。
①事務・創造系
②運輸
③車両
④土木
⑤建築
⑥駅機械システム
⑦電気
⑧IT
このうち、友人は理工系の学問分野を専攻しており、京阪神地区や北陸・山陽新幹線の輸送計画などに興味があったため「運輸系統」に応募したそうです。
採用選考の流れは以下の通りだったそうです。
①インターンシップ
②エントリーシートの提出・WEBテスト
③リクルーターとの個別面談(1回目)
④リクルーターとの個別面談(2回目)
⑤課長面接
⑥部長面接
⑦推薦状提出
⑧内々定
※面接の回数やリクルーター面談の実施時期は、卒業年度や出身大学・採用系統によって異なる可能性があります。
JR西日本の総合職採用(運輸系統)は、特定の専攻分野との結びつきがないため、出身大学に関係なくリクルーターが割り振られるそうです。
友人がお世話になったリクルーターは、大阪大学出身でした。
大学内での選抜がないため、書類選考やリクルーター面接は、完全に本人の実力勝負です。
また、運輸系統は専攻分野に縛りがないことから応募倍率が最も高く、採用選考を突破するのは非常に難しいです。
より詳しい採用選考の流れや面接の内容については、下記の記事を参照ください。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、日本を代表する鉄道会社「JR東日本・JR東海・JR西日本」の総合職すべてに内々定した友人から、採用選考の流れや難易度を聞くことができました。
その結果、JR各社の採用選考の流れを網羅し、一通り理解することができました。
JRの総合職採用は、採用人数が少なく非常に難関です。
しかし、日ごろから努力を積み重ねていれば、「どの会社からも欲しいと思われる人材になることができる」ことを、この友人が証明してくれました。
コロナウイルスの流行により、まだまだ厳しい経営環境は続いていきますが、日本を代表する鉄道事業の行く末を、これからも見守りましょう!