こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
私は学生時代に「JGC修行」を行い、最安値でJALの上級会員になることができました。
その方法をご紹介します。
JALの上級会員とは?
JALは、「1年間(1/1~12/31)の搭乗回数」や搭乗する際に貯まる「フライオンポイント(FOP)」に応じて、翌年度(4/1~3/31)のステータスが決まります。
【JMBクリスタル】
①30,000FOP(うちJALグループ便15,000FOP)以上
②30回(うちJALグループ便15回)以上の搭乗かつ10,000FOP以上
【JMBサファイア】
①50,000FOP(うちJALグループ便25,000FOP)以上
②50回(うちJALグループ便25回)以上の搭乗かつ15,000FOP以上
【JGCプレミア】
①80,000FOP(うちJALグループ便40,000FOP)以上
②80回(うちJALグループ便40回)以上の搭乗かつ40,000FOP以上
【JMBダイヤモンド】
①100,000FOP(うちJALグループ便50,000FOP)以上
②120回(うちJALグループ便60回)以上の搭乗かつ35,000FOP以上
※①か②のどちらか片方を満たせば良い。
これらのステータスを得た人たちのことを一般的に上級会員と言います。
私が得たステータス
ここまでで、JALの上級会員には4つのステータスがあることがお分かりいただけたかと思います。
私は2018年、これらのステータスのうちJMBサファイアのステータスを手に入れることができました。
JMBサファイアの特典については、JAL公式ホームページで詳細に確認いただけますが、その中で私が特にありがたいと感じるものを以下に4つ抜粋しました。
専用予約デスク
1つ目は、「専用予約デスク」です。
体感ですが、一般のデスクと比べて電話が繋がるまでの時間が桁違いに早いです。
欠航やトラブル時などは回線が混雑するため、非常に助かります。
サクララウンジ
2つ目は、「サクララウンジ」です。
サクララウンジは、例えると上質なカフェです。
ソフトドリンクはもちろん、ビールや日本酒などのアルコール類も飲めます。
空港によっては滑走路を眺めながらくつろぐことができます。
優先搭乗
3つ目は、「優先搭乗」です。
車いすなどお手伝いが必要な方や、妊娠中の方などがご利用される事前改札サービスの次に、「ポンピー」という音を鳴らしながら優先搭乗ができます。
手荷物が多いときには、先に乗って荷物棚へ収納できるのは助かります。
羽田一伊丹線のみ、JMBダイヤモンド、JGCプレミア会員、ワンワールドエメラルド会員、ファーストクラスご利用の方が最優先搭乗となります。
JAL Global Club(JGC)への入会
4つ目は、「JGCへの入会」です。
これが何よりも一番の魅力ではないでしょうか。
JGCとは、JMBサファイア以上の会員のみが入会できる会員制の組織です。
一度JGCへ入会すると、年会費のみ払い続けるだけで半永久的にその資格を持つことができます。
JGCの特典についてもJAL公式ホームページをご覧いただければ分かりますが、JMBサファイア会員の特典はほぼ網羅しているのに加え、各種割引やご優待サービスが受けられます。
私がJMBサファイアのステータスを手に入れた方法
続いて、私がどのようにしてJMBサファイアの基準を達成したかをご紹介します。
私のJALのマイページ上のスクリーンショットを掲載します。

ご覧の通り、私はJMBサファイア会員になるために50回飛行機に乗ること、通称「回数修行」と呼ばれるものを行いました。
私のとある一日のフライトスケジュールをご紹介します。

このように私は、丘珠空港を拠点とした北海道エアシステム(HAC)の路線をメインに回数修行を行いました。
その理由は、修行当時私が札幌在住だからということもありますが、それ以上に、スカイメイトという運賃を利用すれば1区間の運賃がたったの5,000円で乗れるからです!
スカイメイトとは、「満12歳以上26歳未満の方で、ご搭乗日当日、出発空港にて空席がある場合にご利用いただける運賃」です。
この5,000円という運賃がいかにお得かは、JAL運賃表を見れば納得いただけるかと思います。
この運賃表でスカイメイト運賃の欄を見ていくと、以下の3路線が5,000円で乗れることがわかります。
①丘珠-釧路
②丘珠-函館
③函館-奥尻
実はこの3路線の5,000円というのは、新千歳-羽田、羽田一伊丹、羽田一福岡をはじめとした主要路線から、伊丹-但馬、沖永良部-与論といったマニアックな地方路線まで揃うJALの豊富な路線の中でも、後述する例外を除いて最安値なのです!
また、この5,000円という運賃は、お盆や年末年始といったピーク時も変わりません。
さらに、空席状況にもよりますが本気を出せば以下のように1日最大10便に乗ることができます。
1便目 | 丘珠(7:45発) | 函館(8:30着) |
2便目 | 函館(9:00発) | 丘珠(9:40着) |
3便目 | 丘珠(10:10発) | 函館(10:55着) |
4便目 | 函館(11:30発) | 奥尻(12:00着) |
5便目 | 奥尻(12:30発) | 函館(13:00着) |
6便目 | 函館(13:30発) | 丘珠(14:10着) |
7便目 | 丘珠(14:45発) | 釧路(15:30着) |
8便目 | 釧路(16:00発) | 丘珠(16:50着) |
9便目 | 丘珠(17:20発) | 函館(18:05着) |
10便目 | 函館(18:35発) | 丘珠(19:15着) |
国内線における同一空港での乗り継ぎ時間は、JALグループ便同士の場合、羽田空港と那覇空港以外は20分以上あれば大丈夫です。
実は、5,000円よりも安い路線として、4,950円(ピーク時は5,000円)で乗れる南大東-北大東があります。しかし、以下のように1日1便しか飛んでいないのに加え、曜日によって発着空港が逆になったりするため、利便性の観点から回数修行には向かないと思います。
月、金、土、日:北大東(14:45発)南大東(15:05着)
火、水、木:南大東発(14:45発)北大東(15:05着)
私がJMBサファイアのステータスを取得するまでにかかった費用
最終的に、私は以下の50路線を飛んでJMBサファイアのステータスを取得しました。

もう1つの条件である「15,000FOP」については、以下のようにクリア(17,132FOP)しました。

ここで、取得するまでにかかった費用を公開したいと思います。
先ほども触れましたが、私はJGC修行を行ったとき札幌に住んでいました。
また、回数修行をする日は晴れた日を選び、自宅から丘珠空港までの移動は基本的に自転車で往復していました。
そのため、空港アクセス費用はほとんどかかっていません。
そこで、JMBサファイアのステータスを取得するまでにかかった実際の費用を、飛行機の運賃のみとして計算してみました。
路線 | 運賃 |
HAC路線(5,000円区間)×44 | 220,000円 |
羽田一三沢 | 12,090円 |
利尻一丘珠 | 7,500円 |
羽田一釧路 | 19,020円 |
福岡一伊丹 | 10,060円 |
羽田一伊丹 | 10,350円 |
函館一羽田 | 15,090円 |
合計 | 294,110円 |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、25歳以下が使える限定運賃「スカイメイト」の安さを最大限活用し、最安値でJGC会員になった方法をご紹介してきました。
サクララウンジに入ると、基本的には40~50代が多く20代の人はほとんど見かけません。
しかし、JGCの資格は年会費を払っていれば半永久的に恩恵を受けられるため、入会する時期が若いほどそのメリットを長期にわたり活用できます。
そのため、若いうちこそステータス修行をするべきだと私は思っています。
若いうちはお金があまりないと思いますが、本記事でご紹介したHAC路線でのスカイメイト運賃による回数修行は、25~30万円程度と最安値で修行を終えることができるため、修行を考えている方には非常におすすめの方法です。