こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
かつての日本では、北海道から九州までの全国で長距離列車が運行されており、私が学生時代を過ごした札幌も多くの寝台列車が発着していました。
札幌発着のうち、代表的な長距離列車として「北斗星」が挙げられます。
そんな北斗星へ乗車したときの記憶を写真とともに回顧しながら、旅情あふれる上京の旅をお届けします。
北斗星とは?
運行が終了してからかなり月日が経っているので、このように思う方もいらっしゃるかもしれません。
北斗星は、JRが分割民営化されて間もない1988年から2015年まで「上野-札幌」で運行されていた豪華寝台列車のことです。
全盛期には1日3往復が定期的に運行されていましたが、飛行機や新幹線へ乗客がシフトしていき徐々に本数を減らしていきました。
そして、車両の老朽化や北海道新幹線開業に伴う青函トンネル内の電圧設備変更などにより、2015年3月に定期運行を終了しました。
その後も臨時列車として運行は継続されましたが、同年8月に正式に廃止されました。
北斗星には、一般的な「B寝台」や個室タイプの「ソロ」のほか、シャワー室や食堂車「グランシャリオ」などが連結されており、運行開始当時は日本初の豪華寝台列車と評されたそうです。
いざ、乗車!

それでは、北日本最大の駅である札幌駅より北斗星に乗車します。

北斗星は、普段は東北本線を走行していましたが、大雨など災害時には仙台-上野間で常磐線を迂回することもありました。
このとき私が利用したのは一般的な寝台車に多い上段・下段の2段式「開放B寝台」でしたが、ほかにも車両によっては2階建ての眺望の良い部屋もありました。

また、シャワーカードも乗車後に販売されており、当時は寝台特急「カシオペア」のデザインのものが使用されていました。

食堂車「グランシャリオ」では、夕食ではコース料理を、朝食では定食を予約制で食べることができました。

北斗星の食堂車では、夕食終了後21~23時にかけて予約不要の「パブタイム」がありました。
札幌発上野行の北斗星では、函館を過ぎたころにパブタイムがはじまり、カレーやビーフシチュー・カクテルなどのメニューを楽しむことができました。
青函トンネルを抜けると、仙台や福島・宇都宮などで客扱いをして上野へと下っていきました。
【客扱い】
列車が駅に停車し、乗客を乗降させること。
【客扱いしない】
回送や機関車の付替などで駅に停車することで、乗客は乗降しない。運転停車とも言う。
ベーカリーレストランで食堂車体験!?
実は、「ベーカリーレストラン グランシャリオ」というレストランで、当時北斗星で使用されていた食堂車に乗り、食事をすることができます。
現役の頃のような走行中の車窓を眺めながらの食事こそできませんが、内装はほぼ当時のままで、車両は線路の上に設置されており人が歩くと揺れ心地などを感じることができます。
下記にレストランの情報を掲載しておきますので、興味のある方は足を運んでみてください。
【営業時間】
モーニング:8:00~10:00(土日祝日のみ)
ランチ:11:00~12:30、13:00~14:30
カフェ:15:00~17:00(水曜日定休)
ディナー:18:00~22:00(要予約)
【住所】
埼玉県川口市戸塚3-31-31 ピュアヴィレッジなぐらの郷
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、上野-札幌間を彩った豪華寝台列車「北斗星」に乗車したときの記憶を写真とともに回顧しながら、旅情あふれる上京の旅をお届けしてきました。
現在の東京-札幌は、飛行機ならおよそ3時間半で移動できてしまいます。
所要時間も短く利便性こそ高いですが、このような列車でゆっくりと時間をかけて移動するのも悪くないですよね。
また、2030年頃には北海道新幹線が札幌まで開業し、今とは違った街の景色や交通移動の歴史を築いていくことでしょう。
月日というのは良くも悪くも刻々と過ぎていくので、未来に向けて有限な時間を大切にしていきましょう。