こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
本記事では、私が2013年に受験した北海道大学の入試結果を公開し、受験時の傾向と対策を分析していきたいと思います。
北大総合理系の配点
現行の大学入試で北大に入学したい場合、「共通テスト(旧センター試験)」と「2次試験」の合計点が高い順に合否が決まります。
単純な合計点ではなく、共通テストが4割、2次試験が6割という配分になっています。
共通テストが総合点の4割を占めるのは、旧帝大では高いほうになります。
共通テスト
共通テストは旧来のセンター試験に代わる試験であり、与えられた誘導に従って問題を解いていくマークシート形式の試験です。
一般的に、理系であれば5教科7科目の900点満点で計算されます。
北大の場合、その共通テストが以下のように300点満点に圧縮されます。
数学 | 英語 | 国語 | 理科 | 地歴公民 | 合計 |
60 | 60 | 80 | 60 | 40 | 300 |
総合入試理系の場合、2次試験で課されない「国語」「地歴公民」の配点が高くなっています。
「理系だから、国語や社会は勉強しなくていい」などと考えると、足元をすくわれる可能性があります。
2次試験
2次試験は、思考力や論理的に解答を導出する力が問われる記述式の筆記試験です。
共通テストと異なり、2次試験は大学によって日程や試験時間が異なります。
東京工業大学:数学だけで3時間(途中休憩あり)
東北大学や大阪大学:2日間にわたって2次試験を実施
北海道大学の総合入試理系の場合、2次試験は以下の3科目が1日で実施されます。
数学:120分
英語:90分
理科(物理・化学・生物・地学の中から2つ選択):150分
また、選抜群によって以下のように配点が異なっています。
選抜群 | 数学 | 物理 | 化学 | 生物 | 地学 | 英語 | 合計 |
数学重点 | 200 | 50 | 50 | 50 | 50 | 150 | 450 |
物理重点 | 150 | 100 | 50 | 50 | 50 | 150 | 450 |
化学重点 | 150 | 50 | 100 | 50 | 50 | 150 | 450 |
生物重点 | 150 | 50 | 50 | 100 | 50 | 150 | 450 |
総合科学 | 150 | 75 | 75 | 75 | 75 | 150 | 450 |
(※赤字の項目は各選抜群の必須科目で、理科は必須科目を含む2科目を受験します。)
このように、自身の得意科目を活かす受験スタイルを選べるのが北大の総合入試の特徴となっています。
これらの試験を合計した750点満点のうち、年度や問題の難易度にもよりますが、おおむね500~520点取れれば北大には合格できます。
大学入学後の学部・学科移行に関しては、どの選抜群で入学したかは全く関係ありません。
ex1)生物重点で入学→工学部へ移行
ex2)物理重点で入学→生物学科へ移行
といったように、大学で学びながら自身の専門科目や適性を選ぶことができます。
私の受験結果
この章では、私が実際に受験した結果を公開していきたいと思います。
まず、私が受験した2013年(平成25年)のセンター試験の「科目別平均点」を掲載します。
科目 | 平均点 |
数学Ⅰ・A | 51.2 |
数学Ⅱ・B | 55.64 |
国語 | 101.04 |
英語 | 119.15 |
リスニング | 31.45 |
物理Ⅰ | 62.7 |
化学Ⅰ | 63.67 |
地理B | 61.88 |
日本史B | 62.13 |
また、同じ年(2013年)の北大総合理系の「合格者数、最高点、最低点、平均点」も掲載します。
選抜群 | 合格者数 | 最高点 | 最低点 | 平均点(総合点) | 平均点(センター素点) |
数学重点 | 139 | 647.78 | 481.83 | 522.16 | 692.44 |
物理重点 | 251 | 633.74 | 488.92 | 524.02 | 702.08 |
化学重点 | 251 | 638.2 | 478.26 | 516.15 | 703.20 |
生物重点 | 189 | 566.76 | 466.94 | 499.76 | 708.63 |
総合科学 | 268 | 608.57 | 486.64 | 525.87 | 713.11 |
それでは、化学重点選抜群で受験した私のセンター試験の点数を公開します。

900点満点 | 北大傾斜 | |
数学Ⅰ・A | 88/100 | 26.4/30 |
数学Ⅱ・B | 90/100 | 27/30 |
国語 | 109/200 | 43.6/80 |
(現代文) | 48/100 | – |
(古文) | 15/50 | – |
(漢文) | 46/50 | – |
英語 | 166/200 | 49.44/60 |
(リスニング) | 40/50 | – |
物理Ⅰ | 65/100 | 19.5/30 |
化学Ⅰ | 89/100 | 26.7/30 |
地理B | 84/100 | 33.6/40 |
合計 | 689.8/900 | 226.24/300 |
(※英語は、リスニングとの合計点に0.8をかけることで合計点が算出されます。)
センター試験と2次試験の合計と順位は、以下の通りでした。

センター | 数学 | 物理 | 化学 | 英語 | 合計 | 順位 |
226.24/300 | 100/150 | 24.5/50 | 72/100 | 100.5/150 | 523.24/750 | 83/251 |
参考までに、私立併願先もご紹介します。
大学 | 学部 | 入試方式 | 合否 |
立教 | 理(物理) | 一般 | 〇 |
明治 | 情報コミュニケーション | センター利用 | 〇 |
学習院 | 理(物理) | 一般 | 〇 |
3名の友人の受験結果
次に、私が北大で同じ学部・学科だった3名の友人の受験結果をご紹介します。
友人の出身高校と、受験した選抜群は以下の通りです。
友人A:大阪府内の公立高校→総合科学選抜群
友人B:栃木県内の私立高校→化学重点選抜群
友人C:北海道内の公立高校→物理重点選抜群
最近、本ブログのアクセス数が非常に伸びてきている一方、他のブログサイトで勝手に本ブログの写真や文章を盗作したり、申し出なしに引用したような記事が見られることから、ここから先の内容(友人の成績開示結果や、重点ごとの合否シミュレーション、入試結果に対するより詳細な考察)は一部限定公開とさせていただきます。
読者の方にはご迷惑をおかけし大変恐縮ではございますが、何卒ご了承ください。
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2次試験の対策方法
結論として、北大の2次試験は標準かつ基礎的な問題が多い傾向にあります。
しかし、だからといって合格するのが簡単というわけではありません。
それぞれの科目で、以下のことが求められます。
英語:2つの長文や自由英作文などを90分の試験時間で解ききること
数学:標準的な問題が多いからこそ、しっかとり正答すること
理科:基本的な法則や知識を一通り網羅すること
このあたりは、各大学によって問題のクセや出題傾向が異なります。
そのため、赤本で自身の得手・不得手を理解し、相性の良い大学を調べることをおすすめします!
(参考)大学入学後の成績や進路
私を含め成績開示の掲載に協力してくれた3名の友人は、受験時の点数や順位こそそれぞれ異なりますが、学部3年終了時点での成績順位は以下の通りでした。
KEN:8位
友人A:7位
友人B:6位
友人C:5位
※全員とも、約40人の同じ学部学科に所属
その結果、全員が大学院修士課程の筆記試験が免除になっています。
また、大学卒業後の進路や人生は以下の通りとなっています。
【KEN】
ITコンサルティングファームに勤務。2020年にマレーシアで
【友人A】
総合職採用でJRへ入社後、開発コンサルタントへ転職。しかし、2本の査読論文を執筆し、思いがけず博士号にリーチ。あわてて人生を軌道修正し、再び北海道大学へ戻る。指導教授から10年に一度の変人と評され、可愛い女性には極めて甘い。3本目の論文が国際会議に受理され、学位取得の研究業績を満たしたことから、一目惚れした年上女性と札幌で学生結婚。
【友人B】
成績優秀で、学部時代にノー勉で国家公務員総合職に合格。大学院修了後は技術官僚として、地方勤務から本省へ異動・係長へ昇進した。友人Aに新千歳空港のANAラウンジに連れていかれ、2018年スーパーフライヤーズを取得。そのほか、北大時代にプレミアムクラスやuシートにハマる。本来は霞が関の激務エリート街道とは真逆の、まったりぬくぬく生活が大好き。
【友人C】
公務員と大学院を併願し、第一志望の地方公務員技術職に合格して就職。以前はラスベガスやグアムなどでスカイダイビングやカジノを満喫していたが、現在は住民からのクレーム対応などに追われている。「公務員といえば定時帰り?」は幻想で、繫忙期には半月で残業が40時間を超えることも。映画やお酒が好きな堅実派で、貯金額は4名のうち単独首位を独走中。
このように、皆様々な思いを抱えながら、それぞれの道を歩んでいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、私が2013年に受験した北海道大学の入試結果を公開し、受験時の傾向と対策を分析してきました。
その結果、以下のことがわかりました。
【各科目バランスよく得点できる方】
→どの選抜群で出願しても、合否にはさほど影響しない。
【特定の科目が苦手な方・記述試験に自信がない方】
→自身の得意・不得意に合わせた選抜群で出願すると良い。
大学入試では、合格できる受験生の学力層はほぼ紙一重です。
そのため、当日のコンディションや問題との相性、小さいミスなどが大きな命取りになりかねない世界となります。
また、限定公開の内容になりますが、私たちの得点を選抜群ごとに計算すると、どの選抜群に出願するかによって明暗が分かれることも明らかになりました。
大学入試は、運の要素も大きい一発勝負の厳しい世界です。
しかし、そんな厳しい受験戦争を頑張り乗り越えた経験は、必ずや将来の自分の役に立つことでしょう。
大手予備校の人気講師の方が仰っていましたが、大学受験で一番大事なことはあくまで合格点を取ることです。
最高点でも最低点でも、入ってしまえばなんの違いもありません。
それよりもむしろ、
合格してからが本番です。