こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
本記事では、北海道大学ならではの「総合入試制度」について、特徴や難易度などをご紹介していきたいと思います。
総合入試制度とは?
北海道大学は、北海道札幌市にある国立大学です。
理学部や工学部、農学部といった一般的な学部から、獣医学部や水産学部といった特徴的な学部まで数多くの専門分野を学ぶべく、全国から毎年多くの志願者が集まります。
そんな北海道大学には、ほかの大学とは一風変わった北海道大学のユニークな入試制度があります。
その名も、「総合入試制度」です。
北海道大学の入試制度の歴史をさかのぼると、かつて「文類」「理類」など学部を横断する単位で学生を募集し、教養部所属の後に成績順で各学部に振り分ける方式が採用されていました。
しかし、1995年からはほかの大学でも見られるような一般的な学部別入試に移行しました。
その後、大学入学後の学問分野におけるミスマッチを減らすために、2011年から上記の総合入試制度がはじまり、再び過去の入試区分に似たような形で学生を募集しています。
通常の大学入試では「経済学部経済学科」や「農学部」など、ある程度の学ぶ分野への興味を決めたうえで出願するケースが多いですよね。
しかし、この総合入試という制度は、大学入学時には「文系」「理系」といった大枠での区分しかしません。
大学入学後に一般教養を1年間学ぶなかで自身が興味ある学部や専門コースを決め、2年次へ進級するタイミングで学部学科が正式に決まります。
そのため、「何を学びたいかわからないから、とりあえず文系で入学してみようかな。」というような方におすすめの制度となっています。
下記の例のように、入学後に文理横断をすることも可能です。
総合入試文系で入学→工学部へ移行
総合入試理系で入学→経済学部へ移行
ちなみに、医学部医学科や獣医学部にも毎年5名ずつ移行することができますが、こちらは非常に人気で狭き門となっています。
また、文系向けの人向けの補足になりますが、北大では総合入試文系で入れば、数学を受験せずに法学部や経済学部へ移行することも可能です。
①英語(必須)
②国語(必須)
③数学or社会(どちからを選択)
旧帝国大学の法学部や経済学部で学びたい場合、本来であれば数学の受験を避けて通ることはできません。
そのため、数学がどうしても苦手という方には、北海道大学の総合入試文系は穴場となっていますので、選択肢の一つとしておすすめです!


総合入試合格の難易度
北海道大学の現行の入試制度では、合否はセンター試験と2次試験の合計点で決まります。
医学科は別途面接もあります。(歯学部もいずれ導入予定)
例年、合格ラインは以下の通りになっています。
センター試験:おおむね80%前後の得点
2次試験:おおむね60~70%程度の得点
※医学部医学科と獣医学部のボーダーはこれらより高く、医学部保健学科や水産学部では、これらよりやや低いところにボーダーが設置されています。
倍率は例年2~3倍程度で、学部学科や重点によってはさらに高くなるところもあります。
入試問題は、高校で学習する範囲を一通り理解していれば解くことができるような標準的な問題が出題される傾向にあります。
全国の難関大学と比べると、比較的易しい印象を持つ方もいるかもしれませんが、それだけ得点を稼ぐ必要があります。
また、文系の国語はやや難しい傾向にあるほか、文理共通の英語では短い試験時間内に長文読解や自由英作文など多くの問題に対応しなければならないため、油断は禁物です。
過去問を見てみたい方は、赤本と呼ばれる過去5年分の問題集が販売されていますのでチェックしてみてください。
①直近数年分の過去問が載っており、大学ごとの傾向をつかめる。
②志望校合格に向けて、モチベーションアップにつながる。
③合格者の声などが掲載されており、読み物としても面白い。
英語や理系数学においては、過去15年分の問題を収録した問題集も販売されています。
①北大英語の過去問題を15年分収録。
②長文や自由英作文のトピックから、時代のトレンドがわかる。
③2次試験特有の問題形式に慣れることができる。
①北大の理系数学を過去15年分収録。
②年単位でなく、確率や微積分など単元ごとに掲載。
③標準的な良問が多く、受験勉強の演習に最適。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、北海道大学の入試に取り入れられている「総合入試制度」について特徴と難易度をご紹介してきました。
私の受験時代を振り返ってみると、それなりにつらくてハードだった記憶があります。
しかし、今となってはあの時ちゃんと勉強したからこそ、今の自分がいるのだと思えています。
札幌の街は自然も多く、学問を修めるうえで最高の環境となっています。