こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
本記事では、難関国立大学の一つであり、全国各地から志願者の集う「北海道大学」の浪人率について、10ヵ年の推移をもとに分析していきます。
浪人とは
はじめに、浪人について簡単にご紹介します。
・受験や就職活動に不本意な結果となり、次の機会に再起を図って勉強に励む人のこと
・大学受験のほか、就職活動や司法試験合格に向けた浪人などがある
本記事で対象とする大学受験の浪人生は、社会的な身分を捨てて、より難易度の高い大学に合格するために努力することになります。
しかし、一般的に浪人生が第一志望や前年より難易度の高い大学に合格する可能性は2割程度であり、現実は厳しいものとなっています。
また、現在は少子化やFラン大学などの増設により、選り好みしなければ誰でも大学に行くことができる「大学全入時代」となっています。
そのため、大学受験者全体に占める浪人生の割合は、およそ5人に1人となっています。
しかし、難関大学の受験になると事情が異なってきます。

北海道大学の難易度
次に、本記事で分析の対象とする北海道大学の難易度について、簡単にご紹介します。
北海道大学の受験内容は、共通テストと2次試験の2つがあり、合格に必要な得点はそれぞれ以下の通りです。
【共通テスト】
5教科7科目で7割後半~8割程度の得点が必要
【2次試験】
医学部や獣医学部以外では、6割程度の得点が必要
私(KEN)や北大時代の友人らの実体験としては、北海道大学に合格するために、1日8時間程度の勉強を受験期にしていました。

北海道大学の浪人率推移(10ヵ年)
上記でご紹介したように、北海道大学の入試はそれなりに難易度が高いです。
そのため、現役合格には学習が間に合わないという方もいるかと思います。
しかし、浪人に対して以下のような印象を持つ方もいるのではないでしょうか?
浪人して合格しても、
周りが現役ばかりだとどうしよう
そこで、北海道大学の浪人率の推移を、10ヵ年(2012~2021)のデータをもとに分析します。


浪人率の平均値は、前期・後期ともに4割前後となりました。
年によって変動はありますが、毎年3人に1人以上は浪人生という計算になります。
そのため、浪人して合格したところで、全く問題ありません。
なお、2021年のみ浪人率が3割前後と低くなっています。
これは、2020年にセンター試験が終了し、2021年から共通テストに移行したためです。
試験制度などが改革される年は、現役で安全パイに進学する人が増えるため、それが北海道大学の浪人率にも反映されたのでしょう。
(参考)入学後の成績
最後に参考情報として、私(KEN)が所属していた工学部の学科の同級生の入学後の成績について、入試区分(前期・後期)や現役・浪人によって順位は異なるのか、考察したいと思います。
同級生全体のうち、専門課程での成績が優秀で修士課程の試験が免除になった9名の情報を対象にします。(高専からの編入組を除く)
大学入学後の成績上位者9名の内訳は、以下のようになりました。

入試区分は前期入試の比率が高い
現役・浪人の比率は半々程度
これは、北海道大学の前期入試には「総合入試」という制度があり、入学後の成績で学部・学科の移行が決まります。
そのため、入学時点で学部・学科が決まっている後期入学者より、しっかり勉強する習慣が身につくのではないかと考えられます。
後期入学者は、京大や東工大・医学部などの不合格者が入学します。
入試時点での学力を見れば、前期入学者より優秀かもしれません。
しかし、大学入学後の順位は簡単にひっくり返せることがわかりました。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、難関国立大学の一つであり、全国各地から志願者の集う「北海道大学」の浪人率について、10ヵ年の推移をもとに分析してきました。
さらに、参考情報として入試区分や現浪別の成績推移についても、私(KEN)の同級生の情報をもとに考察しました。
その結果、以下のことがわかりました。
北海道大学の浪人率は、前期・後期ともに4割程度
入学後の成績順位に、入試区分や現役・浪人は全く関係なし
難関大学へ行くのはそれなりに大変ですが、長い人生を考えたら、若いうちに努力することも悪くないかもしれませんね。