こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
2020年3月29日、従来はANAやエアドゥなどの国内線が中心だった羽田空港の第2ターミナルに、国際線用のフロアが増築されました。
この新しくなったターミナルを、写真とともにご紹介します。
羽田空港ターミナルの新旧比較
はじめに、これまでの羽田空港について簡単にご紹介します。
2020年3月までは、羽田空港の発着便はターミナルごとに以下のようになっていました。
【国内線ターミナル】
第1ターミナル:JAL・スカイマーク・スターフライヤー(北九州・福岡線)
第2ターミナル:ANA・エアドゥ・ソラシドエア・スターフライヤー(関西・山口宇部線)
【国際線ターミナル】
すべての国際線
従来の国内線ターミナルと国際線ターミナルはやや離れており、乗り継ぐためにはバス移動などが必要だったため、大きな荷物などがあるとやや不便な状況が続いていました。
しかし、昨今の訪日外国人観光客の増加やオリンピックを見据えて、羽田空港の利便性を向上させるためにターミナルが増築・改修されることになりました。
改修後は、以下のようにターミナルの名称および発着便が変わりました。
第1ターミナル:国内線
第2ターミナル:国内線・国際線
第3ターミナル:国際線
国内線については、ターミナルごとの航空会社や発着便の変化は特にありません。
一方、国際線ではニューヨークやロンドンなど、ドル箱の路線への乗り継ぎをよりスムーズにするために、路線によって出発するターミナルが分かれることになります。
これにより、空港アクセスを担う京急や東京モノレールでも、2020年3月14日に駅名が改称されました。
第2ターミナル国際線フロアへの行き方
実際に、羽田空港第2ターミナル国際線フロアへ行ってみたいと思います。
京急線で羽田空港第2ターミナル側へ降りると、天井の案内表示に「国際線」の文字が追加されていることがわかります。

そして、丸亀製麺やマクドナルドがあるエリアをさらに奥の方へ進んでいくと、国際線出発フロアへのエスカレーターが設置されています。

エスカレーターを上ると、新たに増築された国際線のフロアが広がっています。
羽田空港におけるANA同士の国内線と国際線の乗り継ぎ時間は、以下のように変わります。
【国内線から国際線】
第2ターミナル:55分以上
第3ターミナル:70分以上
【国際線から国内線】
第2・第3どちらも80分以上
国際線出発エリアの様子
国際線出発エリアは、白と青を基調とした配色でスタイリッシュかつ落ち着いた空間を醸し出しています。

側面は大きなガラス張りで開放感にあふれており、離発着する飛行機をダイナミックに眺めることができます。

また、国際線フロアから従来の国内線第2ターミナルの様子を俯瞰することもできます。

そのほか、出発エリアからさらにエスカレーターで上の階へ行くと、スターバックスと蔦屋書店が併設されており、出発前のひとときを過ごすことができるようになっています。


発着便一覧

続いて、この第2ターミナルからはどの路線が出発しているのかをご紹介します。
到着便がどちらのターミナルに到着するかについては、詳しくは決まっていないそうです。
北米路線
ターミナル | 路線 |
第2ターミナル | シアトル ニューヨーク バンクーバー ヒューストン ロサンゼルス ワシントンD.C. |
第3ターミナル | サンノゼ サンフランシスコ シカゴ ホノルル |
北米路線では、首都であるワシントンD.C.線をはじめ、半分以上の路線は第2ターミナルから出発します。
一方、屈指のドル箱路線であるホノルル線をはじめ、サンノゼ、サンフランシスコ、シカゴ線は従来と同じ第3ターミナルから出発します。
ヨーロッパ路線
ターミナル | 路線 |
第2ターミナル | イスタンブール ウィーン ストックホルム パリ フランクフルト ミュンヘン モスクワ ロンドン |
第3ターミナル | ミラノ |
羽田空港から出発するヨーロッパ路線は、新規就航するミラノ線以外はすべて第2ターミナルから出発することになります。

アジア・オセアニア路線
ターミナル | 路線 |
第2ターミナル | シドニー ジャカルタ シンガポール 台北 青島 北京 ホーチミンシティ |
第3ターミナル | クアラルンプール 広州 上海 深圳 ソウル デリー バンコク 香港 マニラ |
アジア・オセアニア路線については、第2ターミナルと第3ターミナルに約半分ずつ分かれる形になりました。

上級顧客専用カウンター
ANAでは、ファーストクラスへの搭乗客や利用頻度の高いダイヤモンド会員向けに、成田空港で「Zカウンター」という専用のチェックインカウンターが設置されています。

羽田空港第3ターミナルにはZカウンターのようなものはなかったのですが、第2ターミナルでは増築に伴い専用のチェックインカウンターも設置されました。
このように思っていたら…


羽田空港第2ターミナルの専用チェックインカウンターは「Rカウンター」でした!
出発前に専用のカウンターで特別なおもてなしを受けることができれば、ファーストクラスの乗客やダイヤモンド会員の承認欲求も満たされることでしょう。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、2020年3月29日よりオープンした「羽田空港国際線第2ターミナル」の様子についてリポートしてきました。
第2ターミナルからは、ニューヨークやロンドン・フランクフルトなど世界各国の主要幹線が就航しています。
その一方、ボーイング737-500(ドルフィン)が退役したり、成田空港では41年間就航していた「デルタ航空」が撤退したりと、航空業界では大きな時代の節目を迎えています。
終わりは、何かの始まりだ
これから来たるであろう新たな時代の鼓動を、あなたも新しいターミナルを訪れた際には肌で感じてみてください。