こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
ここで質問ですが、あなたは大学院という環境についてどんなイメージをお持ちでしょうか?
人によっていろいろなイメージがあるかと思いますが、世間的には学部卒業と同時に就職する人が多いため、大学院生が実際どのような生活を送っているのかを知っている人は少ないかと思います。
本記事では、「北海道大学大学院での研究や進学するメリット」などを、私や友人の実体験をもとにご紹介していきたいと思います!
大学院はどんなところ?
まず、北海道大学の一般的な大学院生の日常についてご紹介します。
・ゼミや研究室などに所属する
・指導教官の雑務の手伝い
・学部学生の講義・演習のティーチングアシスタント(TA)業務
上記のような雑務の傍らで、指導教官と打ち合わせをしながら大学院生の本業である「研究」を進めていきます。
学部時代までの大学生活と比較すると、以下のような感じです。
卒業論文以外は講義やレポート課題が中心。
講義の割合はかなり下がり、研究が中心。
北海道大学大学院には、様々な専門分野の学問を深めることができる多彩な大学院および専攻が用意されています。
各研究科等の問い合わせ先の一覧は以下の通りです。
研究科等名 | 問い合わせ先 |
文学院 | 〒060-0810 札幌市北区北10条西7丁目 |
北海道大学文学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-3004/3005 | |
教育学院 | 〒060-0811 札幌市北区北11条西7丁目 |
北海道大学教育学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-3083 | |
法学研究科 | 〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 |
北海道大学法学研究科・法学部学事担当 | |
TEL 011-706-3964 | |
経済学院 | 〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 |
北海道大学経済学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-3163 | |
理学院 | 〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 |
北海道大学理学・生命科学事務部事務課大学院教育担当 | |
TEL 011-706-3675 | |
医学院 | 〒060-8638 札幌市北区北15条西7丁目 |
北海道大学医学系事務部総務課大学院教務担当 | |
TEL 011-706-5018 | |
歯学院 | 〒060-8586 札幌市北区北13条西7丁目 |
北海道大学歯学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-4204/4320 | |
工学院 | 〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目 |
北海道大学工学系事務部教務課大学院担当 | |
TEL 011-706-6121/6122 | |
農学院 | 〒060-8589 札幌市北区北9条西9丁目 |
北海道大学農学事務部学生支援担当 | |
TEL 011-706-4041 | |
獣医学院 | 〒060-0818 札幌市北区北18条西9丁目 |
北海道大学獣医学系事務部教務担当 | |
TEL 011-706-5175 | |
水産科学院 | 〒041-8611 函館市港町3丁目1番1号 |
北海道大学函館キャンパス事務部教務担当 | |
TEL 0138-40-5506 | |
国際広報メディア・観光学院 | 〒060-0817 札幌市北区北17条西8丁目 |
北海道大学メディア・観光学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-5137 | |
保健科学院 | 〒060-0817 札幌市北区北12条西5丁目 |
北海道大学医学系事務部保健科学研究院事務課教務担当 | |
TEL 011-706-3318 | |
情報科学院 | 〒060-0817 札幌市北区北14条西9丁目 |
北海道大学工学系事務部情報科学研究院事務課教務担当 | |
TEL 011-706-7596 | |
環境科学院 | 〒060-0810 札幌市北区北10条西5丁目 |
北海道大学環境科学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-2204 | |
生命科学院 | 〒060-0810 札幌市北区北10条西8丁目 |
北海道大学理学・生命科学事務部事務課大学院担当 | |
TEL 011-706-3675 | |
公共政策学教育部 | 〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 |
北海道大学法学研究科・法学部教務担当 | |
TEL 011-706-3120 | |
法科大学院 | 〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 |
北海道大学法学研究科・法学部学事担当 | |
TEL 011-706-3964 | |
会計専門職大学院 | 〒060-0809 札幌市北区北9条西7丁目 |
北海道大学経済学事務部教務担当 | |
TEL 011-706-3163 | |
総合化学院 | 〒060-8628 札幌市北区北13条西8丁目 |
北海道大学工学系事務部内総合化学院事務室 | |
TEL 011-706-7247 | |
医理工学院 | 〒060-8638 北海道札幌市北区北15条西7丁目 |
北海道大学医学系事務部総務課医理工学院教務担当 | |
TEL 011-706-5003 | |
国際感染症学院 | 〒060-0818 北海道札幌市北区北18条西9丁目 |
北海道大学獣医学系事務部教務担当 | |
TEL 011-706-5175 | |
国際食資源学院 | 〒060-8589 札幌市北区北9条西9丁目 |
北海道大学農学事務部学生支援担当 | |
TEL 011-706-4041 |
研究活動
研究とは?
そもそも、研究って何をするの?
簡単にまとめると、研究というのは「仮説に基づいて答えのないテーマに取り組み、未知の課題を解き明かすこと」です。
研究には終わりという概念はありません。
一つの研究で明らかになった知見などがあれば、今度はその結果について考えられる課題や改善点などに対し、同様のアプローチを行っていきます。
研究の進め方
具体的に、どう研究を進めていくの?
自身の専攻や扱う研究テーマにもよりますが、研究は以下のような流れに沿って進めます。
①自身が携わる研究テーマに関連する先行研究の論文などを読んで、「研究テーマの背景や目的」を整理する。
②過去の研究との違いや対象とする課題の新規性や独創性を考慮し、「自分の研究テーマ」を決定する。(教授の独断と偏見で「~を研究テーマにしよう」と言われることもある。)
③研究テーマに沿って、実験やデータ分析を行う。
④指導教官や周囲の学生と随時ディスカッション(研究室によっては、ゼミや打ち合わせなどと呼ばれるもの)を行い、に進捗や成果を報告する。
⑤ディスカッションでもらったアドバイスをもとに、再度、実験やデータ分析を行う。
⑥④と⑤を繰り返す。
研究の仕上げ
研究がある程度形になると、学会発表で発表する機会があります。
日頃の研究成果を論文やポスターにまとめて公の場で発表すること
他大学の教授や企業の研究者などから客観的な意見や質問をもらうことで、より研究内容を充実させていくための目的があります。
中途半端な研究成果だと、鋭い質問や意見が飛んできてひどい目にあいます。
また、学会で発表した論文は、場合によっては査読に出すこともできます。
学会で発表した論文をさらに発展させ、その研究内容が社会的に妥当かつ有為であることが認められ、学会誌に掲載されること
査読は、博士号を取得したり、研究者を目指したりしている方向けの高難易度なものになるのでここでは詳しく話しませんが、興味がある方はぜひ以下の記事をご覧ください。

研究生活の実態
研究って難しそう…結構忙しいの?
研究生活が忙しいかどうかは、研究室によります。
例えばコアタイムがある研究室の場合は、基本的に研究室にいなければならない時間が長く、ラボ畜状態になります。
ただし、長時間かけてデータを集める間はほかの作業や好きなことをできるため、時間を有効活用できれば充実した日々を過ごせるのではないでしょうか。
一方、コアタイムがない研究室では、普段から比較的自由にスケジュール調整ができます。
しかし、研究に必要な実験の前後や論文発表前などは必要な作業が集中し、忙しくなることもあります。
特に自身が主催する実験では、「日程調整および参加者の招集、実験場所の確保」などをしなければならず、やることは多いです。
ここまでの話を聞くと、そのように思う方もいるのではないでしょうか?
こればかりは教授の厳しさなどにもよりますが、大学院修士課程までであれば、基本的にお情けで学位が取れてしまいます。
さすがに博士課程では、「査読付き論文を3本」などの目に見える研究業績がないと学位は授与されません。
しかし、修士課程まででそのようなことをしてしまうと、世の中で大量に脱落者が出てしまいます。
大学側も多くの学生に留年されては困るので、よっぽどのことがない限りは卒業・修了させて就職を促します。
そして、皮肉にも北海道大学など旧帝大レベルの大学院で研究に取り組んだ経験は、就職活動でそれなりに評価されます。
そのため、学位取得に対する将来的なリターンを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。
就職活動
さきほども軽く触れましたが、最後に北海道大学の大学院生の就職事情について説明したいと思います。
結論として、北海道大学の大学院生の就職は良いです。
その3つの理由をご紹介します。
思考力・説明力が鍛えられる
1つ目の理由は、思考力や説明力が鍛えられるということです。
大学院で研究をしていると、答えのない課題から何らかの知見や関連性を見つけなければなりません。
また、上記でも述べた日々のゼミや学会発表といった場で、人前で自身の考えを話すことが増えます。
そのため、思考力やプレゼンテーション力というのは、本人の努力次第でかなり鍛えられます。
その結果、就職活動の面接などにおいてきちんと面接官に自身の思いや考えを話すことができ、採用される可能性が高くなります。
推薦枠を勝ち取りやすい
2つ目の理由は、推薦枠を勝ち取りやすいということです。
これは主に理系の専攻に多いですが、北海道大学大学院では民間企業などと共同で研究を行うこともあります。
そのため、大学と企業の付き合いが深いところでは、長年の実績や経験で積み上げられた信頼関係があります。
そのような企業は特定の大学へ推薦枠を設けており、北海道大学にもそのような推薦枠を設けている会社であれば、就職活動を有利に進めることができます。
企業にもよりますが、同じ企業の推薦枠を学部生と院生が希望した場合、大学院生が優遇されるケースが多いです。
大学院卒しか就けない仕事がある
3つ目の理由は、大学院卒しか就けない仕事があるということです。
例えば、企業の「研究・開発部門」などでは、大学院生のみを対象に採用しているような職種もあります。
このような場合、学部生は門前払いのため、大学院進学も有効な手段となります。
また、そのような企業に運良く学部卒で入社できたとしても、技術系の場合は大学院卒のほうがその後のキャリアを考えたときに有利です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、北海道大学大学院での研究生活の実情や、就職活動における大学院進学のメリットなどをご紹介してきました。
個人的には、研究室という環境は想像以上にコミュニティが狭く、内輪な雰囲気で閉塞感を感じることもありました。
しかし、大学院では否応なしに研究をしなければならないため、ある程度は成長できたように思います。
また、私の研究室は自由な時間もそれなりに持つことができたため、学部の頃に比べて視野が広がり、これまでとは違った考えや物事への見方をできるようになったと思います。
一方、以下のような考えの方は、大学院へ進学されないほうが良いかと思います。
・周りが進学するから自分も行く。
・まだ就職したくないから、大学院に進学する。
指導教官の方針にもよりますが、大学院の研究は「自身の判断や裁量」で主体的に取り組まないと、思ったような成果を得られないからです。
北海道大学などの大学院では、研究機関としてそれなりの影響力を持つため、努力するほど選択肢が増えます。
これから大学院へ進まれる方や、「進学か就職」で悩んでいる方がいましたら、しっかり考えて悔いのない時間を過ごしてください!