こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
大学院では、学部と同じ大学の大学院へそのまま進学する人もいれば、違う大学の大学院へ進学する人などもいますよね。
そこで、本記事では主に理工系の学生向けに、大学院の試験(院試)にまつわる情報をご紹介していきたいと思います。
理工系の大学院進学率
理系学生の多い、難関国立大学の大学院進学率(2013年)を見てみましょう。
大学 | 学部 | 進学率(%) |
東京大学 | 理学部 | 92.9 |
東京工業大学 | 生命理工学部 | 91.7 |
東北大学 | 工学部 | 88.6 |
大阪大学 | 工学部 | 87.7 |
名古屋大学 | 工学部 | 87.3 |
東京工業大学 | 工学部 | 87.2 |
京都大学 | 工学部 | 87.2 |
九州大学 | 工学部 | 86.8 |
東北大学 | 理学部 | 84.5 |
北海道大学 | 工学部 | 84.4 |
大阪大学 | 基礎工学部 | 84.1 |
東京工業大学 | 理学部 | 83.9 |
北海道大学 | 理学部 | 83.7 |
大阪大学 | 理学部 | 80.6 |
東京大学 | 工学部 | 78.9 |
神戸大学 | 工学部 | 77.4 |
京都大学 | 理学部 | 77.1 |
九州大学 | 理学部 | 77 |
神戸大学 | 理学部 | 76.6 |
名古屋大学 | 理学部 | 72.5 |
※出典:旺文社「最新!大学データファイル」(平成25年9月)
このように、難関国立大学の理工系では7~8割以上の学生が大学院へ進学しており、大学院への進学はもはや当たり前となっています。
院試はどんな感じ?
院試は、大学や学部・学科によって若干差はありますが、おおむね以下のような感じです。
【試験時期】
主に大学が夏期休業に入る8~9月頃
【主な試験内容】
・専門科目に関する筆記試験
・英語の試験(TOEICなど)
・研究などに関する口頭試問(面接)
専門課程で優れた学業成績を修めていると、大学によっては筆記試験を免除されることがあります。
院試の難易度は、専門分野によって出題される問題や試験の範囲が異なるため、学部入試のように一概に比較することができません。
しかし、基本的に学部の授業で履修する内容をきちんと復習すれば、合格できるところが多いです。
夏の院試で合格者数が募集人員に満たなかった場合、2月頃の冬期にも「2次募集」という形で院試が実施されることがあります。
ただし、2次募集の募集人員は「若干名」というところが多いので、気を引き締めて臨む必要があります。
もちろん可能です。
ただその場合は、興味のある研究室の教授などに連絡し、事前に研究室訪問をすることが多いです。
TOEICはどのくらい必要か
前章の試験内容のところでも触れましたが、院試では専門科目のほかに英語の試験も志願者に課している大学が多いです。
これは、大学院では国内外の学会で論文発表などを行うことから、英語に触れる機会が増えるからです。
どのような英語の試験が課されるかは大学や学部・学科によって異なりますが、私の場合はTOEICを提出することで代用することが可能でした。
私の場合は500点ほどあれば合格できましたが、理工系の大学院に進学する場合はだいたい650~730点ほどあれば問題なく合格できると思います。
しかし、大学や専攻によっては出願時「TOEIC700点以上」などといった基準点を設けているところもあるため、ご自身が行きたい大学の募集要項はきちんと調べることをおすすめします。
また、TOEICは実施時期が決まっているため、スコアシートが院試に間に合うように受験する必要がありますので、あわせてご確認ください。
①初心者でも取り組みやすい一冊
②主に600点~730点を取得したい人向け
③単元ごとの傾向や対策法が紹介されている
院試に落ちた場合
結論として、あくまで試験のためもちろん落ちることはあります。
ただし、センター試験と2次試験の合計点を競う学部入試に比べると、そこまで多くの人が落ちることはありません。
万が一院試に落ちた場合には、そこから就職活動をするか、2次募集などで再チャレンジすることになります。
そのほか、学部入試と異なり院試は大学・専攻によって日程が異なることもあるため、日程が被らなければ他大学の大学院を併願して受験することもできます。
また、同じ大学内でも「公共政策大学院」や「会計大学院」といった、公務員や会計士向けの「専門職大学院」というものが設置されている大学もあります。
そのため、大学院でどの分野の学問を追求したいのか、進学前にいま一度じっくり考えてみてください。
就職活動や2次募集・他大学の試験などすべてがダメで路頭に迷った場合は、意図的に留年するか、教授の方針によっては「研究生」という大学院生でも社会人でもない状態で在籍することができます。
(大学院修士課程では学年を「M1」などと呼びますが、どこにも属していない場合は「F1」となります。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、主に理工系の学生向けに、大学院の試験(院試)にまつわる情報をご紹介していきたいと思います。
理系の大学院では、研究や論文発表などが忙しく、学部の授業に追われる日々とは違った大変さが、あなたを待っています。
しかし、論理的思考力やプレゼンテーション能力などを磨くことができる環境のため、頑張り次第でその後の人生が変わる可能性も秘めています。
本記事を読んでくださったあなたが、納得できる進路選択をされることを祈ります!