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KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
本記事では、文理学科設置校で、大阪府内有数の進学校である「大手前高校・豊中高校」の2021年大学入試についてご紹介します。
具体的には、上記2校から関西の難関国立大学「京都大学・大阪大学・神戸大学」への合格率をもとに、大学受験の現実を考察していきます。
大手前高校と豊中高校とは?
はじめに、大手前高校と豊中高校について簡単にご紹介します。
偏差値:72
設立:1886年
最寄り駅:天満橋駅(谷町線・京阪線)
著名な卒業生:福井俊彦(元日本銀行総裁)・石井遊佳(芥川賞受賞者)・田中孝司(KDDI会長)など
偏差値:69
設立:1921年
最寄り駅:豊中駅(阪急宝塚線)
著名な卒業生:北修爾(阪和興業元会長)・藤村修(元内閣官房長官)・上山信一(慶應大学教授)など
偏差値は、「リセマム・大阪府高校偏差値一覧・2020年度公立校」を参照しています。
どちらも100年以上の歴史があり、府下有数の進学校として各界に有為な人材を輩出し、社会の牽引に尽力してきた由緒ある高校です。
2021年大学入試・難関国立大合格率
それでは、大手前高校と豊中高校の2021年大学入試・難関国立大学合格率を見ていきましょう。
対象大学は、以下の3大学です。
・京都大学
・大阪大学
・神戸大学
京都大学の合格率

大手前高校の京都大学合格率は、現役・浪人ともに3~4割程度でした。
一般的に、翌年の入試で志望校に合格する浪人生は1~2割程度なので、妥当な結果と考えられます。

一方、豊中高校の京都大学合格率は、現役が6割弱・浪人は全員合格でした。
受験者数こそ少ないものの、驚異的な合格率となっています。
大阪大学の合格率

大手前高校の大阪大学合格率は、合計で4割強(現役4割弱・浪人7割)でした。
大阪府内トップクラスの進学校であっても、大阪大学受験者のうち半分以上は不合格という、大学入試の厳しい現実が伺えます。

一方、豊中高校の大阪大学合格率は、合計で4割強(現役3割強・浪人7割)となっており、大手前高校と同じような割合でした。
どちらの高校も、浪人生の約3割は不合格となっています。
神戸大学の合格率

大手前高校の神戸大学合格率は、合計で3割(現役3割・浪人4割弱)と、京都大学や大阪大学より低い合格率となっています。

一方、豊中高校の神戸大学合格率は、合計で3割(現役3割・浪人3割弱)と、こちらも低い合格率となっています。
特筆すべき事項として、浪人生が3割弱(およそ4人に1人)しか合格していません。
これには、以下のような理由が考えられます。
・関西圏において、神戸大学は難関国立大学の最低ライン
・その結果、これ以上志望ランクを下げたくない受験生が押し寄せる
そのため、以下のような考えは早急に捨て、合格を目指して淡々と勉強しましょう。
浪人すれば、一年後には志望校合格も余裕だ!
京阪神全体の合格率
最後に、京都大学・大阪大学・神戸大学の3大学をまとめた合格率を見ていきましょう。

大手前高校の京阪神合格率は、合計で4割弱(現役3割強・浪人5割)でした。

一方、豊中高校の京阪神合格率は、合計で4割弱(現役3割強・浪人5割弱)でした。
このように、高校偏差値が70前後の進学校であっても、難関国立大学は受験者全体の半分程度しか受からないのが現実です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、大阪府内有数の進学校である「大手前高校・豊中高校」の「京都大学・大阪大学・神戸大学」への合格率をもとに、大学受験の現実を考察してきました。
その結果、以下のことがわかりました。
・進学校でも、難関国立大学の入試は厳しい世界
・私立大学よりも、合否において明暗がはっきり分かれる
・慢心すると、3年後には不本意な結果が待っている
・浪人しても報われない結果になりうる
このような現実を踏まえ、高校入学後も努力して狭き門を突破するのか、遊んで勉強しなくなるのかは、あなたの自由です。