こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、受験や進学に関する情報および人生に付加価値を与えるような情報を、「受験・+More」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
世の中には幾多もの資格がありますが、会社員などビジネスパーソンに特に人気の資格に「簿記検定」があります。
1ヶ月の独学で簿記検定3級に満点合格した友人に話を伺い、その勉強法をご紹介します。

簿記3級とは?
「簿記3級」とは、日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」の資格になります。
1級から3級まであり、いずれも全国の商工会議所で受験することができます。
ビジネスでは財務・会計において必須の知識であるため、友人は内定先の会社から入社3年目までに簿記3級の取得を推奨されていたそうです。
簿記3級の主な出題範囲や概要は、以下の通りです。
受験料:2,850円
試験日:毎年2月・6月・11月(年3回)
合格点:70点以上(100点満点)
合格率:40~50%程度(実施回による)
内容:売掛金や買掛金など仕訳作業や、試算表の作成
2019年2月までの簿記3級は、株式会社に関する問題は出題されず、個人商店の会計に関する問題のみでした。
しかし、2019年6月から上記のように範囲が一部変更されたようです。
おすすめの勉強法
それではここから、簿記3級のおすすめ勉強法についてご紹介します。
1ヶ月の勉強で満点合格した友人は、簿記3級の参考書と過去問題集を1冊ずつ購入し、勉強したそうです。
彼は理工系の学問分野を専攻していたため、それまでは簿記の知識は全くありませんでした。
そのため、1ヶ月のうち最初の20日ほどは参考書をベースに簿記の基礎について理解を深めることを大事にしたそうです。
そして、ある程度「簿記3級とはどんなものか」がわかってきて、試験日が近づいてきたら過去問題集に取り組むことで、最後の仕上げを行ったそうです。
そして、彼がおすすめする勉強のコツとしては、配点を意識することだそうです。
第1問 | 20 |
第2問 | 10 |
第3問 | 30 |
第4問 | 10 |
第5問 | 30 |
【奇数番号の問題】
配点が高く、これらのトータルで80点近くの割合を占めている。
【偶数番号の問題】
配点が低く、20点ほどの割合になることが多い。
そして、冒頭でも紹介しましたが、簿記3級の合格点は70点です。
つまり、極端な話にはなりますが、第1・3・5問を完璧に解くことができれば、第2・4問が全く解けなくても合格点に到達できます。
大学入試などもそうですが、試験ではあくまで合格点を取ることが最優先です。
そこで、友人は参考書で簿記3級の基礎知識を一通り学習したあと、過去問題集で上記の配点が高い問題をメインに勉強したそうです。
おすすめの書籍
参考書は、スッキリわかる日商簿記3級を使ったそうです。
①ストーリー仕立てで解説されている。
②イラストも豊富で、読み物としても読みやすい。
③1つ1つのトピックで区切られているため、着実に学習できる。
そのため、初心者でも一つずつステップを踏んで理解を深めていくことができます。
一方、過去問題集は簿記検定などの対策でお馴染みの「TAC」が出版している、合格するための過去問題集 日商簿記3級を使ったそうです。
①直近12回分の過去問が収録されており、十分に対策ができる。
②問題と解答への解説も豊富なため、独学でも理解することができる。
このため、過去問を通して最後の仕上げを行うのに適していると話していました。
簿記の注意点「カンマ」
ここからは、簿記検定でつい軽視しがちな注意点についてご説明します。
この注意点とは、カンマのことです。
財務・会計などの実務において、有価証券報告書などでは改ざんの防止および見やすさなどの観点から「1,000円」などと3ケタごとにカンマを打ちます。
しかし、簿記検定はあくまで試験のため、このカンマについて実務ほど意識することがありません。
そのため、よく試験のときにカンマの記入を忘れたり、正しくは「,」と左側に向けて書くのですが、英語の文末につける「.」や、句読点の「、」のようになってしまい、減点されたり×にならないか?という疑問が飛び交います。
結論としては、採点者によります。
簿記検定は、あくまで計算および処理能力を図るための試験のため、計算がきちんとしていれば基本的には大丈夫かと思います。
しかし、厳しい採点者などにあたってしまうと、せっかく数字が合っていても減点や×といった判定をされてしまい、残念なことになってしまう可能性も考えられます。
また、簿記3級程度であればまだしも、簿記1級など難易度が上がるにつれ、そのあたりの採点も厳しくなるとの話も聞きます。
つい計算に夢中になっているときには忘れがちですが、試験勉強の段階からカンマをしっかり書くことを意識しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、1ヶ月の独学で簿記検定3級に満点合格した友人にインタビューし、短期間で合格点~満点に伸ばす方法をご紹介してきました。
日本では、お金の話題はタブー視するような文化があるため、お金に関する知識が薄いですよね。
とはいえ、日常生活でお金は切っても切れない関係にあります。
本来、義務教育でもっとお金について教えるべきだとは思いますが、商業系の学校に行かない限り、お金や会計に関することは誰も教えてくれません。
そのため、初歩的な財務・会計のスキルを身につけることができる「簿記」の知識は、ビジネスパーソンとしてスタートを切る新入社員のみならず、多くの方にとって日常生活においても必ず役に立つことかと思います。
また、資格の一つとして履歴書にも書くことができるので、就職や転職で職業を選ぶときにも幅が広がります。
3級程度であれば、独学から気軽に勉強を始めることができるので、気になった方はぜひトライしてみてください。