こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、就職や企業に関する現実を包み隠さず発信し、学生などに有益な情報を提供すべく、「就活・仕事」というカテゴリーで様々な記事をご紹介しています。
このような方のために、本記事では大手金融機関(政府系・メガバンク・信託銀行)の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。
本記事でご紹介する就職者数は、総合職・現業職の区別はされていません。
対象金融機関および参考資料
本記事でご紹介する金融機関は、以下の9行です。
①日本銀行
②日本政策金融公庫(JFC)
③日本政策投資銀行(DBJ)
④農林中央金庫
⑤みずほFG
⑥三井住友銀行
⑦三菱UFJ銀行
⑧三井住友信託銀行
⑨三菱UFJ信託銀行
また、本記事でご紹介する就職者数については、「サンデー毎日 2020年08月30日号」の情報を参考としています。
本記事では、就職者数が多い有名大学を一部ご紹介していますが、雑誌内では就職者数が1名の有名大学まで詳しく掲載されています。
大学別就職者数(政府系金融機関)
はじめに、政府系金融機関(日本銀行・日本政策金融公庫・日本政策投資銀行・農林中央金庫)の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。

政府系金融機関への就職者数では、早稲田・慶応が40名を超える実績でトップを飾っています。
そのほか、上位には一橋大学や明治大学などがランクインしています。
金融機関ごとに、詳しく見ていきましょう。
日本銀行
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 17 |
2 | 早稲田大学 | 12 |
3 | 東京大学 東京女子大学 |
6 |
4 | 明治大学 青山学院大学 津田塾大学 |
4 |
紙幣や国債の発行など、日本政府との結びつきが強い「日本銀行」では、慶応義塾大学が17名の就職でトップを飾りました。
そのほか、首都圏の有名大学からの採用が目立ちます。
ここで、東京大学と東京女子大学は、6名ずつの採用実績がありますが、それぞれ以下のような傾向があると考えられます。
東京大学:総合職での採用
東京女子大学:一般職での採用
日本政策金融公庫(JFC)
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 同志社大学 |
16 |
3 | 関西学院大学 | 12 |
4 | 明治大学 立命館大学 |
11 |
6 | 慶応義塾大学 京都大学 法政大学 |
6 |
財務省所管の特殊会社「日本政策金融公庫(JFC)」へは、早稲田大学と同志社大学が16名就職で最多となりました。
そのほか、上位には立命館大学や明治大学など、MARCH・関関同立が名を連ねています。
日本政策投資銀行(DBJ)
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 14 |
2 | 早稲田大学 | 7 |
3 | 東京大学 | 6 |
4 | 一橋大学 | 5 |
5 | 京都大学 | 4 |
大企業への投融資を手がける政府系金融機関「日本政策投資銀行(DBJ)」では、慶応義塾大学が14名就職で最多となりました。
そのほか、上位には文系の名門大学が多数名を連ねており、学歴重視の風潮はかなり強い傾向にあります。
日本政策投資銀行への採用が多い大学・学部は以下の通りです。
東京大学:法学部・経済学部など
一橋大学:社会学部・経済学部など
慶応義塾大学:経済学部
早稲田大学:政治経済学部

農林中央金庫
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 18 |
2 | 慶応義塾大学 | 8 |
3 | 京都大学 | 7 |
4 | 一橋大学 九州大学 |
5 |
6 | 大阪大学 中央大学 |
4 |
農業分野において系統中央機関の役割を果たす「農林中央金庫」への就職は、早稲田大学が18名就職で第1位となりました。
そのほか、九州大学や大阪大学など地方旧帝大からも採用実績があります。

大学別就職者数(メガバンク)
次に、メガバンク(みずほFG・三井住友銀行・三菱UFJ銀行)の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。

大量採用・大量離職で毎年多くの文系学生を採用するメガバンクへの就職では、慶応義塾大学が200名に迫る実績でトップにランクインしています。
そのほか、上位には文系の有名大学が名を連ねていますが、東京工業大学もランクインしているのが印象的です。
これは、メガバンクも社会情勢の変化により、AIや機械化による文系人材の削減が進む一方、数字やデータ処理に強い理系人材を採用する動きが増えているためです。
銀行ごとに、詳しく見ていきましょう。
みずほFG
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 59 |
2 | 早稲田大学 | 54 |
3 | 同志社大学 | 29 |
4 | 立命館大学 | 26 |
5 | 青山学院大学 | 24 |
6 | 明治大学 | 23 |
7 | 中央大学 法政大学 |
19 |
9 | 関西学院大学 | 17 |
10 | 立教大学 学習院大学 |
15 |
メガバンク内では最も広範囲に支店を持ち、事業を手掛ける青色のメガバンク「みずほFG」への就職は、慶応義塾大学の59名就職が最多でした。
上位にはMARCH・関関同立の大学が名を連ねており、大量の文系学生を抱える私立大学の受け皿となっています。
三井住友銀行(SMBC)
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 66 |
2 | 早稲田大学 | 65 |
3 | 大阪大学 | 39 |
4 | 神戸大学 | 37 |
5 | 京都大学 | 33 |
6 | 同志社大学 関西学院大学 |
28 |
8 | 明治大学 | 25 |
9 | 立教大学 | 18 |
10 | 一橋大学 | 17 |
インターンシップでは、徹夜でグループワークをさせる緑色のメガバンク「三井住友銀行(SMBC)」への就職は、慶応義塾大学が66名就職でトップを飾りました。
関西発祥の名残なのか、上位には大阪大学や神戸大学など関西の難関大学がランクインしています。
三菱UFJ銀行
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 65 |
2 | 早稲田大学 | 50 |
3 | 一橋大学 | 22 |
4 | 同志社大学 | 18 |
5 | 大阪大学 | 17 |
6 | 京都大学 関西学院大学 明治大学 名古屋大学 |
15 |
三菱財閥グループに沿革のある赤色のメガバンク「三菱UFJ銀行」への就職は、またしても慶応義塾大学が65名就職でトップを飾りました。
これにより、慶応義塾大学は2020年春のメガバンクへの就職者数において、三冠となります。
大学別就職者数(信託銀行)
最後に、大手信託銀行(三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行)の2020年春・大学別就職者数をご紹介します。

信託銀行への就職では、慶応義塾大学が75名の実績で首位となっています。
そのほか、上位にはMARCH・関関同立など文系大学が名を連ねていますが、経営工学なども学ぶことができる東京理科大学がランクインしているのが特徴的です。
これは、メガバンクなどと同様に、統計学やプログラミングなどに強い理系人材を採用する動きが金融機関でも増えているためです。
三井住友信託銀行
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 早稲田大学 | 41 |
2 | 慶応義塾大学 | 36 |
3 | 関西学院大学 | 35 |
4 | 同志社大学 | 28 |
5 | 青山学院大学 立教大学 |
19 |
7 | 関西大学 | 13 |
8 | 法政大学 | 12 |
9 | 立命館大学 神戸大学 |
10 |
三井住友信託銀行への就職は、早稲田大学が41名就職でトップとなりました。
そのほか、青山学院大学や立教大学など、文系の有名大学が多数ランクインしています。
三菱UFJ信託銀行
順位 | 大学 | 就職者数 |
1 | 慶応義塾大学 | 39 |
2 | 早稲田大学 | 24 |
3 | 関西学院大学 | 12 |
4 | 明治大学 中央大学 |
10 |
6 | 同志社大学 青山学院大学 |
9 |
8 | 立教大学 | 8 |
9 | 立命館大学 | 7 |
10 | 一橋大学 上智大学 |
5 |
三菱UFJ信託銀行への就職は、慶応義塾大学が39名就職で首位を飾りました。
三井住友信託銀行と同様、こちらも中央大学や同志社大学など文系の有名大学がランクインしています。
金融機関への就職率
各金融機関への単純な就職者数では、首位は慶応義塾大学か早稲田大学でした。
しかし、大学はそれぞれ学生数が異なるため、見せかけの数字に騙されてはいけません。
下記は、各大学の全就職者数における、金融機関(政府系・メガバンク・信託銀行)への就職者数の割合を示しています。
東京大学は、全就職者数のデータがないため除いています。
政府系金融機関
順位 | 大学 | 就職率(%) |
1 | 一橋大学 | 1.863 |
2 | 慶応義塾大学 | 0.768 |
3 | 京都大学 | 0.634 |
4 | 早稲田大学 | 0.601 |
5 | 学習院大学 | 0.386 |
6 | 同志社大学 | 0.37 |
7 | 北海道大学 | 0.358 |
8 | 明治大学 | 0.329 |
9 | 九州大学 | 0.287 |
10 | 東北大学 | 0.275 |
メガバンク
順位 | 大学 | 就職率(%) |
1 | 一橋大学 | 5.821 |
2 | 慶応義塾大学 | 3.244 |
3 | 神戸大学 | 2.274 |
4 | 早稲田大学 | 1.918 |
5 | 大阪大学 | 1.851 |
6 | 京都大学 | 1.616 |
7 | 東京工業大学 | 1.551 |
8 | 学習院大学 | 1.488 |
9 | 同志社大学 | 1.387 |
10 | 上智大学 | 1.314 |
信託銀行
順位 | 大学 | 就職率(%) |
1 | 一橋大学 | 1.397 |
2 | 慶応義塾大学 | 1.281 |
3 | 関西学院大学 | 0.888 |
4 | 早稲田大学 青山学院大学 |
0.738 |
6 | 立教大学 | 0.723 |
7 | 学習院大学 | 0.717 |
8 | 同志社大学 | 0.684 |
9 | 中央大学 神戸大学 |
0.391 |
就職者数に対する割合にすると一橋大学が首位を飾る結果となりました。
これには、就活生の母数が関係しています。
国立大学:1年間での就職者数は1,000~3,000人ほど
私立大学:1年間での就職者数は年に5,000~9,000人ほど
例えば、2020年春における早稲田大学の就職者は、一橋大学と比べて10倍ほどの就職者がいます。
大量採用の裏側には、大量の就活生がいることを忘れてはいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、日本古来型のお堅い業界「金融機関」における大学別就職者数を見てきました。
金融機関は、かつては世界時価総額ランキングで上位を独占していました。
しかし、バブル崩壊による失われた30年を経て、現在は金利も悪くなり厳しい局面が続いています。
今後は窓口の削減やAIの導入など、事務処理しかできない人材は用済みとなっていく傾向もあります。
また、金融業界はまだまだ男社会で体育会系の社員も多いことから、以下のような場面も多いと聞きます。
若手社員は、忘年会などで一発芸をする。
女性総合職社員には、お局様からの嫌がらせもある。
金融業界は給与水準こそそれなりに高いですが、仕事は単調でつまらないものが多く、お金と引き換えに何かを失うことも留意しておきましょう。
このような実情を踏まえ、あなたが納得のいく進路を実現されることを祈っています!