こんにちは!
KEN(@nomilenolife)です。
本ブログでは、鉄道・航空などの公共交通や、移動が快適になるサービスに関する情報などを、「旅行・出張」というカテゴリーの記事でご紹介しています。
最近、ラウンジサービスをはじめとした「航空会社の上級顧客向けの優待サービス」に関してメディアで紹介されることもあり、世間的に航空会社のステータスについての認知度広がってきていますよね。
2020年4月現在、そんな航空会社のステータスの獲得方法は、以下の通りとなっています。
【ANA】
プレミアムポイントを50,000ポイント以上貯める。
【JAL】
以下のどちらかの条件を達成する。
①フライオンポイントを50,000ポイント以上貯める。
②50回以上搭乗する。
このように、2種類のステータスの獲得方法があるJALに対し、ANAでは「プレミアムポイント」のみでしかステータスを獲得することができません。
しかし、ステータス修行について調べていくうちに、以下のような噂を耳にしました。
現在のJALと同様に、昔はANAでも搭乗回数によるステータス取得ができたらしい。
すると、とある友人が「2007年のANAマイレージクラブ会員用の資料」を保管しているということで、その資料を見せてもらうことができました。
本記事では、ANAマイレージクラブのステータスの歴史はもちろん、就航路線・ANAカードについても、現在との比較を混ぜながらご紹介していきたいと思います。
2007年当時のANAマイレージクラブご利用ガイド
友人に見せてもらった資料は「ANAマイレージクラブご利用ガイド(2007年4月1日現在)」です。

当時の航空券といえば、現在のようなカードやスマートフォン・eチケットをタッチするタイプではなく、電車の改札口のように紙の搭乗券を通すと半券が出てくるタイプでした。

10年以上の歳月を経ると、世の中というのは大きく変わるんだなあと実感します。
それでは、次の章からさっそく資料の中身をのぞいていきましょう!
2007年当時の就航路線
まず、当時の運航路線について振り返っていきたいと思います。

資料を見ると、いくつか現在の就航路線とは異なる箇所が散見されました。
例えば、昔はANAのグループ会社の「エアーニッポン」が丘珠空港にも就航していました。
丘珠空港発着のエアーニッポンはやがて新千歳空港に集約され、その後はエアーニッポン自体がANAと統合されました。
それが理由かはわかりませんが、区間基本マイレージも東京-札幌は511マイル(現在510マイル)、大阪-札幌は668マイル(現在666マイル)などと、若干の変化が見られます。
また、札幌-鹿児島線や大阪・名古屋-稚内線など現在は運航されていない路線が見られたり、大島空港や三宅島空港といったような、現在は新中央航空(NCA)が運航をしている空港名も見られたりして、時代の変化を感じました。
2007年当時のANAカードのラインナップ
続いて、当時のANAカードのラインナップを振り返っていきたいと思います。

資料を見ると、一般カードやワイドカードなどは当時からあったことがわかります。
一方、「郵貯共用カード」や「ANA eLIOカード」など、今はないカードも掲載されています。

修行僧にとっては重要な「スーパーフライヤーズカード(SFC)」も当時から存在していたみたいです。
このように、時代の変化によってなくなるものもあれば変わらないものもあったりと、大変興味深い結果となりました。
2007年当時の上級会員ステータス
最後に、当時の上級会員ステータスの基準について振り返っていきたいと思います。

資料を見ると、「プレミアムポイント」という現在のポイントは「ANAプラチナポイント」と呼ばれているほか、たしかに昔はANAでも搭乗回数によるステータスの獲得条件が実在したことが明らかになりました。
ダイヤモンド会員に関しては、「10万ANAプラチナポイントまたは120回搭乗」ということでハードルは高いですが、プレミアムポイントのみで10万ポイントが必要な現在に比べると、東京-大島・三宅島などの短距離路線でも搭乗回数を稼ぐことができるぶん、難易度は低かったかもしれません。
Wikipediaの「マイル修行」というページによると、ANAは2008年に搭乗回数によるステータスアップを廃止しています。
そのため、2007年の資料というのは廃止直前の貴重な情報になります。
また、ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンドというステータスの名称は同じですが、当時のANAプラチナポイントは、現在のプレミアムポイントとは算出基準が異なったみたいです。
例えば国際線に関しては、中国路線以外はANAプラチナポイントの路線倍率が1倍とたいへん厳しいものになっています。
現在の国際線のプレミアムポイントの路線倍率は、東アジア・東南アジア・オセアニア路線が1.5倍、それ以外が1倍となっています。
さらに、ステータス獲得後の事前サービスに関しては、現在はウェブサイトやアプリ上で数日後に反映されて、その後すぐにサービスを受けることができます。
しかし、当時は反映までに1~2ヶ月ほどの時間がかかっていたこともわかりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、2007年のANAマイレージクラブ会員用の資料をベースに、ANAマイレージクラブのステータス・就航路線・ANAカードについて今と昔を比較してきました。
本記事を読んだあなたが、このように思っていただけたら嬉しいです。
最近でも、SFC修行を取り巻く環境やマイレージ優待サービスが徐々に改悪されてきている印象を受けます。

そのため、これからもますます厳しい基準へと制度が変わっていく可能性も考えられます。
しかし、どんな時代が到来しようと、その変化に淘汰されることなく空を飛び続けられたら幸せですよね。